「アイム・スティル・ヒア」展

HAPPENINGText: Victor Moreno

今年の12月14日までマガシンスリーでは、コレクション展「アイム・スティル・ヒア」を開催している。本展は20人のスウェーデン人をはじめとした世界のアーティスト20人による絵画、彫刻、写真、そしてインスタレーションと映像作品の展覧会だ。マガシンスリーはスカンジナビアで最も面白いアートスポットのひとつでヨーロッパのギャラリーを牽引する場所の一つとなっている。

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ピピロッティ・リスト「重力よ、私の友達になって」(2007)

これは春のメイン展示である。展示のキュレーターであるリチャード・ユリンとテッサ・プラウンによると、『展示のタイトルは人間の状態の詩的な描写のようなものです。恒常的なアイデンティティの模索をいったんやめることを歓迎し、その人自身の存在の確証を再び認識させる役割を担います』。

展示ではこのギャラリーのために特別に復活したアート作品もいくつか見られ、ピピロッティ・リストが2007年に行った「重力よ、私の友達になって」も含まれる。これはオーディオを用いた映像インスタレーションで、空っぽの一部屋を占有して行われる。天井に貼られた2つのスクリーンにプロジェクションが映され、来場者は二つの荒れたカーペットから横になって鑑賞するものだ。

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ピピロッティ・リスト「重力よ、私の友達になって」(2007)

この作品は、道の途中で草に飛び込んだり、なでたりする感覚を持たせるので、ピピロッティは我々を部屋からはおろか持っている時間の感覚からも放り出してしまうのだ。この没入型の音響と映像のインスタレーションは、色付きの夢を抱えたユートピアだ。『この作品を通して私は、観客の精神にある意識のひらめきと 彼ら自身へのある種の温和や彼らの問題の相対化を図りたかったのです』とアーティスト自身は説明している。

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