川口ユリナ

PEOPLEText: Asami Miyachi

90年代より某セレクトショップでの企画/プレスとして活躍し、その後、8年間スラントワイズのデザイナーを経て、現在は2011S/Sコレクションより「20,000,000 fragments」のデザイナーに就任。女性のナチュラルな美しさを魅きだす洋服を作り続けている。
ハイファッションからストリート、リアルクローズまで多様な要素が混ざり合う東京のファッションシーンに身を置き、まっ只中で走り続けてきた彼女に、洋服に携わる中で変わっていくこと、変わらないことについて伺った。

川口ユリナ

自己紹介をお願いします。

20,000,000 fragments(以下20MF)のデザイナー、川口ユリナと申します。

洋服をつくっている中で、どんな女性に着てもらいたいですか?またそれは、デザインを始めた頃から変化してきていますか?

どんな人に着てもらいたいかというより、着てくださる方にとってどんな服であるか、という事の方が私には重要です。

女性として、人として、本人の魅力が活かされる服である事。着る事によって、大切な人に逢いに行きたくなったり、いつもよりも少しだけ足をのばしてみたくなったり…。そういった、気持ちが前へ向かうような服を作りたいと思っています。尚かつ着心地がよく、長い間使えたら最高と思います。

縁があってこの仕事をさせてもらうようになりましたが、デザインの仕方は最初の頃と今ではやはり違います。私は、個性が傑出したアーティスティックなタイプではなく女性だからこそなのか、洋服をとても現実的で生活に密着したものと捉えています。現在はリアルクローズとしてデザインをしていますが、デザインし始めた頃はアーティスティックな物作りに憧れたりもしました。

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デザインする上での、一番ゆずれない点とは何ですか?

頑固なので譲れない事ばかりですが…(笑)特に型と縫製にはこだわりたいと思っています。

幸いにも私がいつもお願いしているパタンナーさんは熟練の方々なので、いつも勉強させてもらっています。縫製も国内の職人さんと、より良いものを作れるよう、相談をしながら取り組んでいます。

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インスピレーション源や、わくわくするもの、好きなデザイナーなどありましたら教えて下さい。

質問の意図するところとは違うかもしれませんが…、今までの出逢いや経験、全てが自分の人格にもクリエイションにも影響を与えていると思います。その影響を良きものにするか、悪しきものにするかは自分次第ですが、自分自身が成長すればする程、良いものが作れるのではないかと信じています。

仕事だけでなく、全てにですが、常に自然からは良い影響をもらっています。壮大さや手では作り出せない色合い、エネルギーは自分の活力やインスピレーションの源になっています。

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今シーズン(2011A/W) のコレクションを作る上で意識したことは何ですか?

今回は特に何を求められているのか、というより、何が作りたいのか、というのに重きを置いてデザインしました。

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ルックブックのイメージについてコメントをお願いします。

デザイナーが変わったという事に伴い、一度は作るべきと考えていましたので以前より一度仕事がしたいと思っていたフォトグラファーの水谷太郎さんにお願いしました。彼の撮る光、空気感や色、そして才能あるスタッフの方々の感性が20,000,000 fragmentsの新しい一面を引き出してくれていると思います。

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今、ガスアズインターフェイスの20MFというアート、カルチャーが身近にある環境下でデザインされていると思います。その中で今後したいことはありますか?

2011S/Sには アホネン&ランバーグ、2011A/Wには ジョナサン・ザワダにグラフィック提供をしていただいていますが、ガスアズインターフェイスには才能のある色々なアーティストとのコミニュケーションがあるのでグラフィック提供だけでなく、様々な関わり合い方ができると思いますし、楽しみにしています。

Stylist: Yuriko E
Hair&make: Kenichi Yaguchi
Model: Ebba L.(Wizard)

Text: Asami Miyachi
Photos: Taro Mizutani

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