北海道立体表現展 2010

HAPPENINGText: Tamami Kadowaki

今回の展覧会の参加作家56人の小作品を、一挙に観ることができる大変欲張りな会場が、本郷新記念札幌彫刻美術館だ。

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道本郷新記念札幌彫刻美術館展示風景

小作品と言っても作品のパワーは決して変わらず、なおかつこの大きさならではの魅力も加わっており、本当に貴重な会場である。その全参加作家の半数がそれぞれ道立近代美術館と芸術の森美術館で作品を展開していている中、3館の美術館の中では、ここがキーポイントとなっているように感じた。

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道本郷新記念札幌彫刻美術館展示風景

こちらの美術館で展示される作品には、他の2つの美術館で展示されているものと関連させた作品が多くその繋がりも面白い。例えば、坂本正太郎氏の「TSUKIJIN」は、ここでは木材等を使用した平面作品であるが、芸術の森美術館では同じモチーフを立体とした鉄で表現している。家でも飾ることができる大きさの作品がほとんどで、所有欲が生まれてきてしまった。

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