クララ・G

PEOPLEText: Victor Moreno

静物とファッションとビューティーの融合。

クララ・G

現在の北欧ポップカルチャーの中で、最もカラフルでロマンティック、そしてすこし人工的だけどリアリティを感じさせるアーティストは誰かと聞かれたら、その答えはクララ・Gだろう。写真のリアルな描写とポップで今までにない色遣いの組み合わせ。

クララは10歳の時に写真コンテストで優勝し、そこでコニカポップを手に入れたことをきっかけに、家の周りの写真を撮り始めた。彼女の弟もお気に入りの被写体となってくれたし、父は写真家として活躍していた。父はクララにとってインスピレーションの源であり、彼女はこうした写真に身近な環境で育った。

クララは地元で人気のフォトグラファーに成長した。実際に彼女はスウェーデンのフォトエージェンシーのパイオニアとも言える、ブリッタ・マーティンに所属している。人、ビューティー、静物を得意とし、またストックホルムのナイトライフを共にエンジョイしてくれる良き仲間でもある。そんな彼女に自身のスタジオで会うことができた。このスタジオは「スタショーネン」といい、数名のフリーフォトグラファーが所属している。ストックホルムの南方の島、トレンディーなソーデルマルム島のソーホー地区の近くにある美しいフォトスタジオだ。そこで彼女に話を聞くことができた。

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あなたのバックグラウンドについて教えてください。また、特に印象に残っている撮影はありますか?

私はフリーのフォトグラファーとして8年間活動しています。スウェーデンの沢山の一流ブランドと仕事をしてきました。スウェーデン南部のガムレビ写真学校で3年間学び、卒業後にはストックホルムの王立ドラマ劇場でポートレイトフォトグラファーとして働いていました。撮影はいつも本当に楽しいので、全ての撮影が私にとって特別でおもしろいものです。だからどの撮影が一番だとかはわからないです。私の独特な撮影方法が、多くのクライアントを引きつけているのだと思います。

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あなたは広告とファッション雑誌の両方の分野で活躍されていますが、その良いところと悪いところを教えてください。

私は静物とファッションとビューティーを融合しています。広告の分野では、静物の写真が基本です。もし人が写っているとしても、何かを持っている手や足が写っているくらいで、あくまでも写真の主役は静物です。雑誌の仕事では、静物とモデルの両方を撮ります。私が雑誌の仕事でしか人を撮らないのは、私自身、芸術的に自由な表現で、広告では決してできないような表現をしているときしか、モデルの写真に魅了されないし、実際にそうした写真を撮りたいと思っているからです。ビューティー関連の仕事も沢山しています。私は写真の中で複数のモチーフをミックスさせるのが好きです。例えばハイファッションのアクセサリーと日常的なものやモデル。ひとつのものだけにフォーカスするのがあまり好きではないのです。ときには、私のこうした方針をクライアントが疑問に思うこともありますが、私の仕事に対する情熱を見ればみんな納得してくれます。私は自分が撮るものが人でも靴でもスプーンでも、いつも頭の中のイメージを型にはめて考えます。私にとって、モチーフが脚でもスプーンでも大きな違いはないです。

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