ジャコ・ハースブローク

PEOPLEText: Bertina Appel

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Red Bull Music Academy

イラストレーター/コンセプチュアル・デザイナーとして、広告代理店で商業的なプロジェクトも行っていますね。レッドブル・ミュージック・アカデミーでの作品は本当に素晴らしかったですが、以前の作風とはかなり違いました。これはなぜなんですか?

ありがとう!商業的な分野で働くときは、クライアントの要望に柔軟であることが大切だと思うんです。僕たちは、キャンペーンがうまくいったことを本当に喜んでいました。まだ反響はさほどあったとは言えませんが、友人たちは気に入ってくれたようで、嬉しいオマケのようでした。作品を作るのが楽しくてしょうがないんです。デザインコミュニティのことも教えてくれるし、自分の新しいスキルを作品の中で応用することもできるので。

「Sportscene Sneakers with Sole campaign」でのボックスデザインや、現在デザインされている「Threadless」というTシャツなど、ほかの商業的な作品作られていますね。これらについて詳しく教えて下さい。

「Sportscene」のプロジェクトは本当によかったですね。ボックスをデザインをして欲しいと頼まれたのですが、何をやっても良いと言われたので、自由でした。アーティスト全員のクレジットが表示された事もすごく良かったです。耐久性のあるプリントに仕上げる事がなかなか難しかったですが、「Threadless」のTシャツデザインもとても楽しんで取り組むことができました。サイトでは、インスピレーションが湧きそうな面白い作品を見ることができますよ。

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Work entitled, right, “Samuel Eastgate” (2009)

フェルトの人形や木で作られた人形も作られていますが、これらのアイディアはどこから生まれたのでしょう? ちなみに、この人形はウサギの着ぐるみですか?

クリエイティブレビュー」で世界中のアーティストがフェルトの人形を作っているという記事を読んだんです。同時にビニール素材で作られた素敵な人形等もインターネットで見ていたんですが、近くの画材屋で四角いフェルトを見たときにこれで作品を作ろうと決めたんです。最初のひとつは本当にベーシックなものでしたが、そこから徐々に発展させていきました。Royksoppというエレクトロ・デュオの「Poor Leno」というPVを見たときに、この人形たちにスーツを着せよう!と思いついたんです。これからは、ビニールでも人形が作ってみたいですね。

デザインインダバ.にも参加されましたが、感触はどうでしたか?

最高でした! 反応もすごく良かったし、とてもいい経験になりました。

さて、今年はどんなアートがあなたから生まれるでしょう?

そうですね、今現在は日常の仕事をこなすのにかなり時間が取られているので、まずは自分の作品を作る時間をつくることから始めたいですね。新しい作品を作っているときが一番楽しいので。今後は新しい人形のデザインや、イラストをTシャツにプリントしたりしたいです。むしろ全然違うジャンルに挑戦して、冒険するのもいいかもしれないです。音楽を作ったり、ショート・フィルムを作ったり…。面白そうですね。

もしも突然世界に異変が起きて、本当にウサギがズボンを履くようになったとして、あなたがそのデザインを任されるとしたら、どんなデザインにしますか?(ウサギは半分ハダカみたいなものですが!)

はは!いろんな色のカラフルなジーンズですかね(笑)もしもジーンズが窮屈じゃなければですが!

彼の作品はFlikrFacebookでさらに詳しく見ることができます。

Text: Bertina Appel
Translation: Junko Isogawa

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