
彼の面白い名字も手伝ってか(“haas” はウサギ、“broek”はズボンを意味する)、ジャコ・ハースブロークの名と彼のアートは急激に南アフリカに広がり始めている。ジャコはプレトリアで生まれ、現在はケープタウン在住。イラストレーター、デザイナーとして様々なクライアントや取引先と仕事をしている。
2007年にストレンボッシュ大学を卒業してからすぐ、奇妙な二次元のキャラクター(かわいらしくもあるが、ちゃんと賢さも感じられる)とフェルト製ぬいぐるみで有名な新進気鋭のアーティストとなった。南アフリカでこのユニークなキャラクターがとても人気で、彼のスタイルはほとんど確立されたともいえるだろう。また、彼はケープタウンで壁画を様々な場所に描いたりもしているのだ。
彼のアートワークのほとんどは、「自然からインスパイアされている」とのことだが、昔のテレビゲームの8ビットの小さなキャラクターのような印象も受けることが多い。作品の多くは太い線とフラットな色で構成されているが、それが実に深い感情と人生の経験を反映し、そこに小さな彼の世界が作られているよう。
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バックグラウンドについて少しお聞きします。どこで、何を勉強されましたか?また、現在の活動拠点は?
南アフリカのストレンボッシュ大学でファインアートを学びました。出身はヨハネスブルグですが、現在はケープタウンに住んでいます。
作品を作る上で何か影響を得たりしますか?また、インスピレーション、自分を奮い立たせるものなどを教えて下さい。
インスピレーションは自然から受けることがほとんどです。自然の世界には数えきれないほど美しいものがあります。あと、創造性は神様からの贈り物だと思っています。そのことについて考えたりするときが、想像力が自由に働いて、一番インスピレーションを得ているときかもしれません。音楽、言葉やいろいろな人々の作品からもインスパイアされますね。
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Mural for Tinsel, Old Biscuit Mill in Woodstock
ケープタウンの「サロン91」で行われた「No Strange Land」というエキシビジョンで展示をされましたね。その時のことについて教えていただけますか?
この展示のために製作した作品は、現実と捉えるか、想像として捉えるか…というアイディアの元に、土地や僕たちのまわりの物理的な空間をテーマとして作りました。
「Six and Out」という絵は、近所の庭でクリケットをしているときに、ボールを取らなきゃいけないときによく感じていた気持ちを表したものなんです。(バックヤード・クリケットでは、ボールを打ってフェンスを越えたら6ランがもらえるが、アウトにもなる)すぐ隣の家なんだけど、外国のような感じがしたんです。他人のテリトリーに入るってことはとても変な感覚なんだなぁ、と思いましたね。
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When The Ocean Meets The Sky (2009) Acrylic On Canvas
「Untitled」と「When the Ocean Meets the Sky」は、ある旅で感じた特別な感情、体で感じた瞬間を表現しました。音楽から生まれた、フェルトの人形たちも展示しました。僕が何かをどう見て、それをどう経験するか、そういうものたちを僕がどう解釈するのかということが作品にとても大事な影響を与えていると思います。
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Red Bull Music Academy
イラストレーター/コンセプチュアル・デザイナーとして、広告代理店で商業的なプロジェクトも行っていますね。レッドブル・ミュージック・アカデミーでの作品は本当に素晴らしかったですが、以前の作風とはかなり違いました。これはなぜなんですか?
ありがとう!商業的な分野で働くときは、クライアントの要望に柔軟であることが大切だと思うんです。僕たちは、キャンペーンがうまくいったことを本当に喜んでいました。まだ反響はさほどあったとは言えませんが、友人たちは気に入ってくれたようで、嬉しいオマケのようでした。作品を作るのが楽しくてしょうがないんです。デザインコミュニティのことも教えてくれるし、自分の新しいスキルを作品の中で応用することもできるので。
「Sportscene Sneakers with Sole campaign」でのボックスデザインや、現在デザインされている「Threadless」というTシャツなど、ほかの商業的な作品作られていますね。これらについて詳しく教えて下さい。
「Sportscene」のプロジェクトは本当によかったですね。ボックスをデザインをして欲しいと頼まれたのですが、何をやっても良いと言われたので、自由でした。アーティスト全員のクレジットが表示された事もすごく良かったです。耐久性のあるプリントに仕上げる事がなかなか難しかったですが、「Threadless」のTシャツデザインもとても楽しんで取り組むことができました。サイトでは、インスピレーションが湧きそうな面白い作品を見ることができますよ。
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Work entitled, right, “Samuel Eastgate” (2009)
フェルトの人形や木で作られた人形も作られていますが、これらのアイディアはどこから生まれたのでしょう? ちなみに、この人形はウサギの着ぐるみですか?
「クリエイティブレビュー」で世界中のアーティストがフェルトの人形を作っているという記事を読んだんです。同時にビニール素材で作られた素敵な人形等もインターネットで見ていたんですが、近くの画材屋で四角いフェルトを見たときにこれで作品を作ろうと決めたんです。最初のひとつは本当にベーシックなものでしたが、そこから徐々に発展させていきました。Royksoppというエレクトロ・デュオの「Poor Leno」というPVを見たときに、この人形たちにスーツを着せよう!と思いついたんです。これからは、ビニールでも人形が作ってみたいですね。
デザインインダバ.にも参加されましたが、感触はどうでしたか?
最高でした! 反応もすごく良かったし、とてもいい経験になりました。
さて、今年はどんなアートがあなたから生まれるでしょう?
そうですね、今現在は日常の仕事をこなすのにかなり時間が取られているので、まずは自分の作品を作る時間をつくることから始めたいですね。新しい作品を作っているときが一番楽しいので。今後は新しい人形のデザインや、イラストをTシャツにプリントしたりしたいです。むしろ全然違うジャンルに挑戦して、冒険するのもいいかもしれないです。音楽を作ったり、ショート・フィルムを作ったり…。面白そうですね。
もしも突然世界に異変が起きて、本当にウサギがズボンを履くようになったとして、あなたがそのデザインを任されるとしたら、どんなデザインにしますか?(ウサギは半分ハダカみたいなものですが!)
はは!いろんな色のカラフルなジーンズですかね(笑)もしもジーンズが窮屈じゃなければですが!
彼の作品はFlikrとFacebookでさらに詳しく見ることができます。
Text: Bertina Appel
Translation: Junko Isogawa