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SEAL

タイヤという消耗品が必ず迎える廃棄素材としての運命。でもその行く末には「SEAL」という冠をかぶったバッグへ生まれ変わるという新しい未来が待っている。タイヤなどの廃棄処分される素材の可能性を見いだし、リサイクルすることで、新しい製品として再利用する「SEAL」のアイデアを、ブランド展開しているモンドデザイン代表の堀池さんからのお話を交えつつ紹介しよう。

SEALSEAL

リサイクルバッグというと、トラックの帆を再利用したスイスのメッセンジャーバッグ「フライターグ」を連想する人も多いだろう。カラフルな色合い展開ということもあり、カジュアルなバッグというイメージだ。
ここで紹介するバッグは、「SEAL」ブランドが展開する「大型車用廃タイヤチューブ」を再利用した日本発のスタイリッシュなバッグだ。タイヤチューブのマットな質感からか、一見するとその仕上がりはヌバッグ製品かと思わせるような落ち着きのあるバッグたち。耐久性のある素材の特徴を巧みに取り入れ廃棄素材を再利用しているSEALブランドとはどの様に生まれたのだろうか。

SEAL


SEALブランドを展開することになったきっかけを教えてください。

元々、環境分野には興味があり、その中で何か出来ないか?という考えがありました。その中で、環境をもっと身近に感じられる、一般ユーザーに近い環境ビジネスを考えていた時に、廃材を再利用した製品を開発するといった事は出来ないかと考えました。最終的に製品化の目処がつき、エコというライフスタイル提案する商品群にするには、ブランド化した方が良いと考えたのがきっかけです。


SEALブランドの製品は、廃タイヤチューブを素材としたバッグのラインを中心に展開されているとのことですが、いくつか製品をご紹介頂けますか?

SEAL

ブランド創設初期の頃に発売され、今でも人気の高い「ビジネスバッグ」。


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若い世代に人気で、ファッション性の高い「ボディバッグ」。


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高度な技術が必要な為、大量生産ができず入荷待ちの状態が多い「ボストンバッグ」。


廃タイヤをバッグ素材として再利用する利点を教えてください。また、その効果は環境にどのような利点があるのでしょう?

タイヤチューブは、走行中、摩擦などによる数百℃という高温の中車を支えています。そのような過酷な環境を、何年も耐えてきた丈夫な素材という点と、素材自体は完全な防水となっている点、厚さは約3.5mmあり、対衝撃性もあるという点が利点となります。
環境への利点として、タイヤチューブ1kg辺り2.1kgの二酸化炭素が削減されます。これは、タイヤチューブを現在主流となっている「サーマルリサイクル(燃料として燃やして再利用する方法)」をする場合、1kg辺り2.1kgの二酸化炭素が発生するといったところから計算をしています。また、それ以上に、ブランドが目指す事としては、SEAL商品を知っていただいたり、使用していただくことにより、環境やエコを考えるちょっとした「きっかけ」になる事を目指しています。


廃タイヤをリサイクルしてバッグを製造していく過程で大変だった点はありますか?

裁断や洗浄。縫製加工などの各工程のルートを作ることが大変でした。いままでこのような素材を利用して製品を作るといった事例がなかった為、効率のよい方法を見つけたりする期間も2年ほどかかっています。

SEAL


廃タイヤというと、ゴム特有の香りが気になるところですが、臭いなどはないのでしょうか?

主に水や弱洗浄液による洗浄工程を数回経ているため、かなり軽減はされています。ただ、購入後すぐの場合は若干の匂いは残りますが、使用するにつれほとんどなくなります。


廃タイヤ以外でリサイクルしている素材や、他に注目している素材はありますか?

他企業様からの依頼で、ワインの樽やある製品の端材など、様々な素材の再利用製品を開発しています。具体的にはまだ開発中の為伝えることはできないのですが、歴史を感じる素材は魅力を感じます。


今後の展開のご予定を教えて頂けますか?

より多くの方にブランドや製品を知っていただきたい為、製品カテゴリの幅を増やしていく予定となっています。また、その他、他販売店やメーカーとの共同開発なども積極的に行っていきます。


SEALブランドでは、SEAL製品をひとつ買うと、モンゴリマツ(樟子松)という松の種類の苗木1本をプレゼントする「1 product for 1tree」という取り組みも行っている。その理由は『一般ユーザーにより身近に・具体的に環境を感じてもらえるような、具体的な方法を考えて生まれた』そうだ。苗木が成長していくことで、私達の周りに新たに排出されているCO2が吸収され、その成長を更に促してくれるだろう。

SEALブランド製品は、東急ハンズやSEALブランドのオンラインショップで購入ができる。(他の取扱い店の詳細情報はこちら

Text: Mariko Takei

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