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札幌ビエンナーレ

HAPPENINGText: Mariko Takei

札幌ビエンナーレの実現に向けて必要なことを伺ったところ、何も必要ではないと端さんは言う。
『札幌はすでに観光地です。ホテルが整っていて、交通アクセスも問題ない、千歳空港も国際空港となっています。また、大都市の割に土地代がそれほど高くない、空きスペースもある、大小含め80くらいのギャラリーがあり、北海道立近代美術館札幌芸術の森美術館など大きな美術館もあるということで、作品展開する場所に全く困らない。社会インフラということについては、横浜や新潟の2つの都市が抱えた大きな課題を完璧にクリアできるのが札幌なんです。同時に190万人いる都市に原生林が残っている都市は、世界中でみても札幌くらいでしょう。また数メートルの積雪のある寒冷地であるに関わらず都市機能が成立しているという都市も札幌くらいしかないわけです。だからこそ、地下空間の整備は寒冷地、防寒対策としても美しく進んでいる訳です。森もあるし、湖もあるし、40分行けば小樽という港もある。色々なところに野外作品の展示ができるということで、これは醍醐味だと思いますよ。もう1つの武器は食です。全国的にみても札幌の食べ物が美味しいことは皆さん知ってますよね。環境、食、文化、芸術という様々なものを串刺しにしたようなビエンナーレを今やっていくことで、札幌でしか体験できないアートによる観光資源を楽しむアートツーリズムの準備はもう整っているでしょう。』

四季のはっきりした北海道には四季のある食文化が発達している。アートツーリズムの視点で考えれば「札幌ビエンナーレ春」「札幌ビエンナーレ冬」など、春夏秋冬四季を変えて開催していくことが可能となり、他の国際芸術祭と差別化を計ることができるという考えもできるという。もちろん、こういった3本柱の考えと共にあるのは自治体の協力が必要不可欠となる。そして端さんは「FIX・MIX・MAX!」という国際美術展をこれまでに開催し、地域自治体に札幌に拠点を置きながら世界で活躍しているアーティストやデザイナーがいることをアピールしてきた。ビエンナーレ形式を意識した第3回目となる「FIX・MIX・MAX!」の次回は来年を予定している。

プレゼンテーションの最後に生徒に今回のクラスの感想を聞いてみたところ、ある生徒はこう答えた。『最初のコンセプト作りやプロジェクトを進める上でのきっかけが難しかった。』何事も最初の一歩を踏み込むことに一番エネルギーを使うのかもしれない。また『この授業プロジェクトが「札幌ビエンナーレ」というアイディアを地域の人にも考えてもらう刺激となってもらえたら』とニーナが言うように、札幌で国際芸術祭という考えが地域にも段々と浸透いくことだろう。札幌ビエンナーレの出発点となるターミナルポイントもまだまだ工事段階の最中だ。完成した暁には、地域の特性を活かした様々な人々のコミュニケーションが生まれて、ワクワクするような新しい物事が発展していくことだろうと思う。

Text: Mariko Takei
Photos: Mariko Takei

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