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アニータ・フォンテーン

オーストラリア人のアーティスト、アニータ・フォンテーンの作品は、それ自身で独自のエレクトロニックなジャンルを形成している。彼女の作品では、ビクトリア朝時代の美術品、魔法、そして最新鋭の技術を駆使した機器などの要素が融合し、複雑で、レトロフューチャーなサイバーヴィジュアルが特徴的だ。彼女は、それによって新しいメディアアート界でも最前線で確固たる地位を確立している。フォンテーンは、商業的な技術を全く新しい目的へと変換しながらインタラクティブな作品を作り続け、その作品においては強迫観念、カルト崇拝、消費主義などのテーマを熱心に追い求めたくなる世界へと我々を誘い込む。現在はアムステルダムを拠点に、ジェフ・リレモンとシャンパン・ヴァレンタインと呼ばれるクリエイティブスタジオを運営しており、気が向いたときはモダニスタ!でも活動している。今回は、アムステルダムのマクサロット・ギャラリーにてもうすぐ公開される彼女のゲーム風のインスタレーション作品「キュートXドゥーム」を中心に話を伺った。


アニータ・フォンテーン展アニータ・フォンテーン展
© Anita Fontaine


自己紹介と最近の活動を教えて下さい。

アーティスト、デザイナーとして、現代の科学技術やメディアを駆使し、幻想的な新しい体験が出来る作品を作っています。素材としては、テレビゲームの内部装置、セカンドライフ空間、GPS搭載の電話技術などを使用し、それらを新しい神話や古いおとぎ話のようなものに組み込んでいきます。作品では、確実性と奇策、バーチャルと素材のもつ領域、夢と現実など異なる2つの間に、橋渡しをしようと考えています。

出身はオーストラリアですが、これまで様々なプロジェクトに携わり、海外へは旅行や仕事関連で行く機会が多かったです。現在は、アムステルダムに住んでいて多くのプロジェクトに携わっています。今はちょうどシンセポップバンドM83のプロモーションビデオの仕上げを終え、同時にアムステルダムとニューヨークで予定している展覧会の準備をしているところです。加えて、クリエイティブパートナーであるジェフ・リレモンと共に、シャンパン・バレンタインという新しいデザインスタジオを設立しました。非常に独特のアプローチでテレビゲームやプロモーションビデオ、インターネット体験などの新しいプロジェクトを素晴らしいクライアントと一緒に進めています。


アニータ・フォンテーン展
© Anita Fontaine


あなたの作品のジャンルは何だと思いますか?

実際に考えた事は一度もないですね。周りの方がそういうことを気にしてくれるほうがいいです。どうしてもと言うなら、「クリスタルとピクセルで作られた光り輝く海の上に浮かぶ未来のお化けとハイジャック・テクノロジーを駆使したファンタジカル・ニューメディア」といったところでしょうか。ただやっぱり、ある特定のジャンルに決めつけない方が自分にも合っていますね。ジャンルの不釣り合いというのも私にとっては非常に面白いものであると思います。


今の自分に至った経緯を簡潔に教えて下さい。

ダイアグラムみたいなものを書ければもっと解りやすくなると思うんですが、これまでいろいろな人と出会い、信じられないくらい運がいいと思います。でも、やっぱり今の自分が今の自分である一番の源は、自分がアートにかけてきた凄まじいほどの時間だと思います。
そして、「人生を信じる事はおとぎ話にもなる」といつも信じています。


アニータ・フォンテーン展
© Anita Fontaine


これまでのお仕事で代表的なものを教えて下さい。

2つありますが、1つはシドニー・ボタニカル・ガーデンズで行った「ゴーストガーデン」という映画プロジェクトです。GPS搭載のポケットPCを持って、庭園中に隠されたラブストーリーのアニメーションの場所を何千もの人々が探し回るというもの。もう1つは、アムステルダムのシャンパン・バレンタインのスタジオの設立です。


将来的にやりたいプロジェクトを教えて下さい。

まず、古代マンガ風日本の架空の森でユニコーンを数匹捕まえて、それに乗り、プレキシグラスで出来ていて周りがシャンパンで囲まれたマンションでの夕食会に出掛けます。そこには、ナイフを投げてマジックをしているきれいな人たちが沢山います。みんな星柄の服やベルベットの服を着ています。ぴょんぴょんジャンプする猿たちもいます。そして、この経験をもとにビデオゲームを作ります。


アニータ・フォンテーン展
© Anita Fontaine


マクサロット・ギャラリーでの展覧会について教えて下さい。「キュートXドゥームII」とは何ですか?

マクサロット・ギャラリーでの展覧会は、ずらりと並んだメディアや素材を融合させて作った巨大なインスタレーションやゲーム環境を中心に設計しています。
メインの作品の「キュートXドゥームII」というゲームは、アンリアル・トーナメントという従来あるバイオレントゲームのプラットフォームをいじって、そこに強迫観念やイデオロギーに対する熱狂的なまでの執着といったようなテーマを加えました。特に日本のオタク文化について言及しています。

マイク・ペレティアーの協力を得て、これからギャラリースペースいっぱいに展示されることになる「キュートXドゥームII」の概念や枠組みに基づいた作品を作ってきました。限定版、カスタマイズされた壁紙、ジョイスティック、クリスタルの城の彫刻など、結果的には、知覚的に少し負担をかけすぎているかもしれません。個人的にはいい事だと思っているのですが。


これから一番楽しみにされていることはなんですか?

中世の騎士にまつわる無限のGIFアニメーションをベースに新しいシリーズを作る事。未来的なサングラスをかけて体験するゴーストガーデンの新しいバージョンの可能性。ファッション関係の新しいクライアントとベルギーの郊外で行う短編映画のプロジェクト。そして月と太陽の浮き沈みです。


キュートXドゥームII」展
会期:2009年2月13日〜3月8日
内覧会:2月13日(金)18:00〜22:00
会場:マックサロット・ギャラリー・アムステルダム
住所:Boudisque, Haringpakkersteeg 10-18, Amsterdam
TEL:+31(0)6-2450-4540
http://www.maxalot.com

Anita Fontaine
TEL:+31 (0) 68 115 3707
anita@champagnevalentine.com
www.champagnevalentine.com
www.anitafontaine.com

Text: Lotje Sodderland, Maxalot Gallery
Translation: Tatsuhiko Akutsu

AMSTERDAMの様々な情報は、「SHIFT CITY GUIDE AMSTERDAM」でご覧になれます。

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