第12回 文化庁メディア芸術祭

HAPPENINGText: Masanori Sugiura

第12回文化庁メディア芸術祭
「Carbon Footprint」Matt Chandler

エンターテイメント部門で優秀賞を受賞したイギリス生まれの、マット・チャンドラーの映像作品、「Carbon Footprint」は、道端に捨てられた空き缶が50年の歳月をかけて徐々に腐食し風化していく様子を精妙なCG技術で描写した作品だ。「1つの缶が風化するまでに50年かかる。」というシンプルなメッセージと一緒にリアリズムを追求した精妙な映像が見終わった後も深く脳裏に焼き付けられる力のある作品だった。

今年度のメディア芸術祭では、日本人以外の作品も多数受賞作品として会場に展示されている。会場内で海外のメディア芸術関連のフェスティバルを紹介する「Media Art in the World」なども同時開催されているので、世界各地のメディア・アートへの関心の高さを垣間みることができる。

今年で第12回目を迎えたメディア芸術祭。世界は経済市場の混乱や環境問題など多くの問題を抱えている。しかしテクノロジーの発達とそれを利用するアーティストやデザイナーをはじめとした自分たちは、多種多様なメディアを使って言いたいことを伝えたり、社会で起こっていることを自分なりの言葉で伝えることもできる。

メディアは使う人がいてはじめて成立する。年々メディア芸術祭に応募される作品数が増えていることも、メディア芸術により具現化できる未来への可能性を追求する人々が増えていることを実証するものだと思う。

メディア芸術祭は、今どんなメディアがどのように使われていて、またこれからどんなメディアが生まれてくるのかを考えるきっかけを与えてくれる展示として見ることができる。開催期間は2月4日(水)から15日(日)までという僅か11日間。是非足を運んでもらいたい。

第12回文化庁メディア芸術祭
会期:2009年2月4日〜15日(休館:2月10日)
時間:10時〜18時、金曜は20時まで
会場:国立新美術館
住所:東京都港区六本木7-22-2
主催:文化庁・国立新美術館・CG-ARTS協会
入場無料
http://plaza.bunka.go.jp/festival/2008/

Text: Masanori Sugiura
Photos: Masanori Sugiura

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