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セバ・イバラ

ソングライターのセバ・イバラを初めて見たのは、コネックス文化会館で行われたペチャクチャナイトの11回目だった。彼はギター1本でステージに現れ、そして歌った。川の歌であり、川は彼がいつもメインにしているものである。情熱的で感情豊かなセバ・イバラは、ひとかけらの自然を我々の生活に運んできた。毎回美しい演奏を披露する、それが彼のスタイルなのだ。

Seba IbarraSeba Ibarra
Seba Ibarra

セバ・イバラはソロでは演奏しない。バンドで演奏するのだが、かなり大きなグループになる。単にバンドと言うだけでなく、それぞれが素晴らしいソロミュージシャンであり、彼らはセバ・イバラと演奏するためにやってくる。

彼らの一人ひとりが演奏する実力、実績を兼ね備えているのだが、一緒にステージに上がると瞬時に理解しあって、ユニークなサウンドの世界を作り出す。青々とした自然の世界、水の世界、平和的静寂の世界などだ。

Seba Ibarra

彼らが演奏する音楽はチャマメと呼ばれ、アルゼンチンの民謡であり、国内のいくつかの州にあるスタイルであるが、それはブエノスアイレスの地元の人にとっても外国っぽいスタイルだ。

バンドのメンバーは、アコーディオン奏者のセバスチャン・ビストルフィを除いては、全員がチャコ州レジステンシア市の出身である。

Seba Ibarra

『僕たちがセバスチャンをチャコに招いたとき、すでに一巡していました。だから、彼は熱を感じることができたし、川を感じることもできたのです』とセバ・イバラは言う。
『ライブを一緒に始めたのが2007年で、アルバム「コラージュデリオ(リバーコラージュ)」をブエノスアイレスや他の国でリリースした年でした。僕たちは異なる景色を表現するために、意図して違ったリズムで演奏したりもします。川について語るときには、チャマメを演奏しますし、ブエノスアイレスに行くときには、よりクールにアレンジします。』

『レジステンシア市を横切るパラーナ川について曲を書こうとしてアイデアが浮かんだときは、パラーナ川に合ったリズムを探し始めました。そして、唯一僕が気に入ったのがチャマメだったのです。リバーサウンドがチャマメに合うのは不思議ですね』と言いながら、セバ・イバラはいつも新たな詩を一息ごとに生み出している。

『人々が民謡について考えると自然しかイメージしないとマウロシリは言っています。しかし、僕たちは描写するのがとても面白い、独自のダイナミックな都会生活も送っています。多くのアルバムはそれについて記録しています。また、チャマメや民謡はこうあるべきだと、ステレオタイプのように考えている人もいるのです。だから僕たちの音楽は、ネオ・チャマメと呼ばれたりしています。僕たちは、それらの壁をぶち破りたいと思っています。』


Mauro Siri
Mauro Siri


アルバムを聞いてみて、あなたの曲は、イメージから作り上げているように思ったのですが。

セバスチャン・ビストルフィが言うには、初めてアルバムを聞いたとき、僕たちがどういう人なのかまだ分からなかったそうです。しかし、音楽を聴いているうちに、いくつかのイメージが心の中に生まれてきて、それらの場所や音楽について視覚化することができたと。それぞれの歌を通して旅をしているような感じになる写真的なレクレーションは、セバの長所の一つであるとマウロはコメントしてくれています。
バンドのつながりというのは、イメージの新たなバージョンを提供することにもなり、だからこそ、互いに補足しあっているのです。


Seba Ibarra
Sebastian Bistolfi


あなたの音楽を聴いていて感じることは、極限の平和状態です。本当にいたい場所はどこなのかが見つかります。この世界は、歌詞とそれを補うメロディーからできていますね。

アルバムでは、それぞれ曲の中に、同じ川の同じ水を違った角度から見ている、というコンセプトがあります。例えば、2つの州を跨いでいる(チャコ州とコリエンテス州)橋についての話をいつもします。僕たちがいつも目にする日没時のこの橋の写真は、コリエンテス側からの写真ばかりです。もし、逆側の写真を撮りたかったら、とてつもなく早起きをしなくてはならないのです。だから、僕は逆側からのこの絵を歌の中で披露しているのです。詩は絵を描くことに似ています。だから、私は歌で景色を描くのです。


最近のライブ活動について教えてください。

今年は、センテナリー・ドモ(百年祭)でレジステンシア市のスカルプチャー・ビエンナーレで演奏しました。様々な国から人が訪れ、非常にパワフルでグローバルなイベントでした。


チャコにおけるカルチャーシーンはどうですか?そこでのあなた方のポジションはどうですか?

今はちょうど再生しているときですね。演奏する新しい場所もできましたし、新しいバンドも現れました。新旧のバンドが健全に共生していますが、公共の場で機会が足りないですね。


ブエノスアイレスで演奏するときと感覚は違いますか?

ええ、違いますね。ブエノスアイレスでは、僕たちの音楽はエキゾチックに受けて止められますので、観客の注目を浴びることができます。チャコで演奏するときは、我々は地元の人間なので、彼らはこのジャンルについて、すでに馴染み深いのです。彼らの注意を引くのは難しいですね。


あなたの音楽マジックは、我々を他の場所に連れていってしまいますね。

そうです、僕たちも演奏中にトリップする感じです。それは時に場所であったり、時に心の状態、つまりは音楽の泡に包まれている感じであったりします。


サンテルモを離れ、残りの日曜日の時間を考えたときに、非常にリラックスしていることを感じた。それは、彼らのアルバムを聞き、ライブをみているときの感情と同じだった。大きな都市のど真ん中にある小さなオアシス。彼らにはとても感謝している。またすぐに会えることを願っている。

The musicians are:
Seba Ibarra: Voice and guitar.
Lucas Monzón / Sebastián Bistolfi: Accordion
Mauro Siri: Choirs
Estebán Peón: Percussion, keyboards
Lautaro Burgos: Percussion
Pablo Ibáñez: Bass
Edgardo Noble: Contrabass
Rubén Casco: Piano
http://www.myspace.com/sebaibarra

Text and photos: Gisella Lifchitz
Translation: Kazunari Hongo

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