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人身売買撲滅のためのウィーン・フォーラム

HAPPENINGText: Christina Merl

いま、「セックスワーカー」と呼ばれる女性たちに関する(政治的)議論が高まってきている。新聞では売春、暴力、そして殺人についての一面記事を数多く目にする。しかし、政治的議論に耳を傾け、新聞記事に目を通したところで、私たちはここで実際に起きている暴力、人権侵害、そして人身売買について本当に考えていると言えるのだろうか?そうではない、と私は思う。

人身売買撲滅のためのウィーン・フォーラム
Vienna Forum Day 2 Proceedings © UN.GIFT

しかし、最初の一歩として意識を高めることは有益だ。「人身売買撲滅のためのウィーン・フォーラム」は、人身売買を撲滅するための知識を共有し、整理された戦略を開発するべく、116カ国から1400人の代表者を集め行われた。そして、人身売買撲滅のためのさらなる認識、よりよい手段、より団結した行動を呼びかけた。このフォーラムは、様々なケースで行われる人身売買に対して、整理され団結した活動が必要だとの認識から設立された「人身売買と戦う国連国際イニシアチブ(UN.GIFT)」によって開会された。

人身売買撲滅のためのウィーン・フォーラム
Gartenbaukino © UN.GIFT

フォーラム2日目の午後、映画「トレード」(監督:マルコ・クレウスペイントナー)の特別上映会がウィーンで最大の映画館ガルテンバウキノで行われた。作品は700人を集客し、会場はほぼ満席と思われた。アメリカ人プロデューサー、ロズ・へラーが『トレード』を紹介し、『私たちは支援すべきだ』と語った。でもどうやって?

人身売買撲滅のためのウィーン・フォーラム
Cesar Ramos, Director © UN.GIFT

主演の一人、シーザー・ラモスの繊細な演技は、私の胸を打った。ロズ・へラーは、この世界で起きている事実に、私たちがただ無知でいてはならないということをはっきりさせようと試みた。彼は正しい。私たちは知らなければならない。映画が後半にゆくにつれ私は強くそう感じた。

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