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「アトミック・サンシャインの中へ – 日本国平和憲法第九条下における戦後美術」展

HAPPENINGText: Patrick Burns

オノ・ヨーコの「ホワイト・チェス」は白い駒だけでできている。これによって互いの区別ができなくなる。一色になることで相手という観念がなくなる。チェスは普通、攻略的な戦争シミュレーションなのだが、この作品は相互の理解を交換する平和なゲームになる。この平和の隠喩は、彼女の幼少期の東京大空襲時に田舎へ疎開した記憶からインスピレーションを得ている。

Into the Atomic Sunshine Exhibition
Curator Shinya Watanabe playing chess with Yoko Ono. Photo: Masami Ueki

大浦信行の「Holding Perspective」は、天皇ヒロヒトの人生の様々な段階を14枚に描いたリトグラフだ。 リトグラフは、天皇の写真を、きのこ雲、着物姿の日本人女性、マン・レイの女性の裸体画や他の並列像をコラージュしている。この物議を呼ぶ作品は、1980年後半に日本で開かれた展示会の後、右翼から攻撃されるターゲットになった。

Into the Atomic Sunshine Exhibition
Oura Nobuyuki, “Work I” from “Holding Perspective”. Photo: Ota Yasuo

森村泰昌の7分のビデオ作品は37年前に死去した三島由紀夫の不名誉なスピーチを再現している。この三島事件は1970年11月東京で起こった。三島由紀夫は有名な作家であり、後に超国家主義になり、クーデターと憲法改正を叫んだすぐ後に彼は自殺をした。森村は3回この三島の演説「情熱の季節」を現在のアート界にシフトさせ上演された。

Into the Atomic Sunshine Exhibition
Yasumasa Morimora, “Season of Passion – A Requiem: MISHIMA, 1970.11.25 – 2006.4.6”. Photo: Ota Yasuo

「アトミック・サンシャインの中へ」は二年間に及ぶ渡辺氏の研究と準備の絶頂であり、日本とアメリカ両国のアーティストが参加した展覧会だ。この展覧会は様々な音楽作品とダンス・パフォーマンスそして、ステーィブン・オカザキ監督による、広島・長崎への原爆投下に関するドキュメンタリー「White Light, Black Rain」なども上映された。

「アトミック・サンシャインの中へ」は、典型的な現代美術展よりも重さをもち、 それは歴史の授業でもあり、政治的意図のある作品を展示し、年が経つにつれ重要になってゆく課題を討論しようと呼びかける展覧会だ。

Into the Atomic Sunshine:
Post-War Art under Japanese Peace Constitution Article 9

会期:2008年1月12日〜2月10日
会場:Puffin Room
住所:435 Broome St, New York, NY 10013
http://www.spikyart.org

Text: Patrick Burns
Translation: Naoko Wowsugi

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