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OFFF ニューヨーク 2007

HAPPENINGText: Garry Waller

ヨーロッパで始まりもう7年目に突入した革命的なデジタルデザインのカンファレンス、OFFFフェスティバルが、ニューヨークにやって来た。

スピーカーのラインアップは、作品の中にデジタルツールを用いて形作り続け、そして革新していく彼ら。サイヨップモーションセオリートロニックスタジオムンク、そしてロブ・チュウアンドディストラクトのような確立したモーションデザイナー達のラインアップ。インタラクティブデザイン、音楽、プロダクトデザイン、プリントアート等の他の分野の作品も多く紹介された。

OFFF NYC 2007

カイル・クーパーネヴィル・ブロディは私が特に見たかったスピーカーの二人で、長い間彼らの作品は拝見していたが、実際彼らから話を聞く機会は今までなかったので素晴らしい機会となった。

OFFF NYC 2007

カイル・クーパーは映画「セブン」でオープニングを制作した後、タイトルデザイナーという職業の先駆けで有名になった。このようなメジャーな映画のタイトルワークはスクリーンデザインのための中心的な要素だと思われているし、またこれがなぜ私が一生モーションデザインをやろうと決めた理由のひとつなのだ。一人のスピーカーとしてとても明確で自信に溢れ、表現力も豊かであったカイル・クーパーの考えと、タイトルデザインはどの映画にも必要不可欠だと唱えるの聞けたことは本当に素晴らしい機会であった。最近の彼の作品は、ただ締めくくるだけよりも、本当に良いものは映画のストーリーを強めることができるという考えがどんどん強くなっているように感じる。

OFFF NYC 2007

ネヴィル・ブロディは彼のプリントデザインがおよそ20年にも渡って見られているという、ベテランスピーカーである。デザインスクールを通じて、今日デザイナーが直面するもはやおなじみのことだと思っていたいくつかのルールを聞けたことは良い機会になったと思う。

職業の変化し続けている風景の中で、今日デザインを作成することができる容易さとそのスピードに、ブロディは楽しい反面、心配してしまうような両方の気分にさせられているようだ。考えを表すことになると主導権を取る、デザイナーの強い支持者ブロディはデザインの中で思想に富んだ解決策を要求し続ける。

OFFF NYCでの様々なスピーカーは、デジタルテクノロジーという言葉がデザイナー、アーティスト、ミュージシャン達が彼らの作品を創りだし、形付けることができることができるのと同意語になってきてるということを示し、様々なクリエイティブなエリアに触れてイベントを締めくくった。このイベントは、テクノロジーの限界を超え続けるという、根本的な重要性の革新的な例を提示するものとなった。

OFFF NYC 2007
会期:2007年11月2日〜4日
会場:BMCC Tribecca Performing Arts Center
住所:199 Chambers Street, New York, NY 10007
https://www.offf.ws

Text: Garry Waller
Translation: Junko Isogawa
Photos: Garry Waller

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