アート・ブリュッセル 2007
HAPPENINGText: Filip De Haes
ブリュッセルで開かれた25回目のアートフェアは沢山のメディアに注目された。全国放送のラジオでも初めてこの展示について流れ、さらにテレビでもプレビューが紹介された。僕達はアートを愛するオープンマインドな若者として、会場まで電車とメトロを使って行くことにした。そこでフレンドリーなフランス語を話す見知らぬ人から無料の招待チケット2枚を頂き、彼のおかげで入場料の15ユーロが浮いた。
アート・ブリュッセルは、ブリュッセルのシンボルであるアトミウム・モニュメントに近いブリュッセル・エキスポの2つのホールで開かれた。世界中のギャラリーが披露する何百もの作品が小さいキャビンの中に飾られていた。当然全ての作品は購入する事ができたのだが、僕達は値段を聞く気にもならなかった。
沢山の訪問客がスーツを着ており、そしてとても若者と呼べるような人たちではなかった。“シック”なイベントであることを強調するように、キャンペーン用のバーがありスポンサーの一つは車マセラティのディーラーだった。アートが飾ってある子供用のスペースも設けられており、それは年配のアーティストが高い作品を売ろうとしているものくらい冴えないものだった。
Xing Dong Cheng Gallery
これはデザインフェアではなくてアートフェアだ。レンガが天井から吊るされていたり、何本かの傘がボールの様になっていたり。キャンバスを緑に塗りたくってそれをアートとして売る。ほんの一握りのギャラリーが価値のある作品を展示していた。しかし上流階級またはアートエキスパート達はこのフェアを楽しんだに違いない、と僕は思う。
Art Brussels 2007
会期:2007年4月20日(金)〜23日(月)
会場:Brussels Expo
住所:1 Place de Belgique, BE-1020 Brussels
https://www.artbrussels.be
Text: Filip De Haes
Translation: Kimiyo Nishihara
Photos: Filip De Haes