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ギャラリー・マックス・ヘッツラー

HAPPENING

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今月は画廊を巡り目に留まった展示を幾つか紹介しようと思う。


まずは、ブラジルの若手ビデオアーティスト、マルセルヴ L.。会場中心に足を進めると、手前側に角のせり出した大きな壁が設置されていた。そこには、水中に沈んだロープが水面から浮き上がったり沈んだりする様が止めどなく、壁に左右対称に投影されていた。水面のせせらぎと、何かを切っ掛けとして浮かび上がるロープ。これらは日常的に起こりうる出来事だが、そこにフォーカスの当たる事の無い様子かもしれない。それをビデオに収め再構築し提示することにより、あらたな風景がまた生み出されていた。

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会場には、その他、陽炎の立つ炎天下の道路を歩く人、湖で漁をする人等がモチーフとなった作品が展示されていた。いずれもビデオでとらえた経過そのものの中にある、言葉としてとらえきれない様子の中に、アーティストはあらたな風景を抽出しているようだった。

会期:2007年1月13日〜2月17日
会場:carlier | gebauer
住所:Holzmarktstrasse 15-18, 10179 Berlin


ララ・ファヴァレット。外からも見えるギャラリーを入ってすぐのスペースには「Lost & Found」と名付けられた黒い鞄、すなわち彼女の作品がさりげなく置いてあった。しかしその奥の部屋から機械の動く音のような轟音が聞こえてきた。

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物音のする方向に足を向けると、暗がりの中でキャンパス地の布がぐるぐると回転し、その一部が柱に叩き付けられていた。そしてその勢いのあまり、キャンバス地のぶつかる柱の一部は既に崩れていた。キャンバス地の間から時折某かが見える。その中に何があるのか?入るべきか、外から眺めるべきか? 狂ったメリーゴーランドのようなこの機械が”それはもう終わったけれども始まった”と名付けられていた事を考えると、外から眺めるのが正解だったかもしれない。

時として他者が理解を超えた境地に居るように見えるその瞬間の居心地の悪さ。彼女の作品にはそれに近い体験を、ユーモラスかつ現実とはひとつ違った形で体験出来た。

会期:2006年11月24日〜2007年2月3日
会場:KLOSTERFELDE
住所:Zimmerstr. 90/91, 10117 Berlin


最近ベルリン・アートシーンで度々話題にのぼるWedding地区に、ベルリン最大級のコマーシャルギャラリーが誕生した。このコーナーでも紹介したクラスターなどのアートスペースが集まるオスラム・ヘーフェに、既にオープンしていたギャラリー・マックス・ヘッツラーが既存のスペースを拡張し、フロアすべてを借り切って再出発した。

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今回はこけら落としとして、ギャラリー・グイド・W・バウダッハとともにビョルン・ダーレム、ギュンター・フェルク、ゲオルク・ヘロルド、ティロ・ハインツマン等の若手作家の紹介を中心とした展示内容だった。

会期:2007年1月27日〜3月17日
会場:Galerie Max Hetzler
住所:Osram Hoefe, Oudenarder str. 16-20, 13347 Berlin

Text and Photos: Yoshito Maeoka

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