アーバン・フォレスト・プロジェクト

HAPPENING


今月のインフォワールドNYは、9月1日〜11月1日まで行われていた「アーバン・フォレスト・プロジェクト」に注目しよう。都会のセッティングにおいて「木」にまつわるテーマのもと、デザイナー、フォトグラファー、アーティスト達に、クリエイティブの力をほぐすチャンスを与えることを目的としたアートプロジェクトだ。具体的には、木の形やアイディア、特徴を盛り込んだバナーをデザインし、それらのバナーを我々が差し迫っていると感じる問題や、好奇心をかき立てるアイディアを解釈、探求するために使うことを考える、というもの。この公式概要を基準ポイントとして、185のビニールバナー(6フィート×3フィート)が、3つの通りをまたいだ42nd ストリートから53thストリートに渡って張り巡らされた。

僕が最初にこれにひきつけられたのは、職場で隣に座る同僚がこちらで見られるような、アルファベット順セクションに分割されたタイムズスクエアの特大地図を机の上に広げていた時だ。このプロジェクトに参加するデザイナーは、この地図内で名前が一致する場所によってストリートを割り当てられる。参加者の中には“デザインセレブ”達、有名なカンパニーからそこまで知られていない名前まであったが、全体としてデザイン界を代表する作品を網羅していた。先に挙げた概要の観点からすると、とても広く、全てがゲームだ、ということが、あなたも歩き回ってこのアイディアやスタイルの分類を見るとわかるだろう。フォトグラフィー、ペインティング、ドローイング、コラージュ、コンピューターグラフィックス、様々なテクニックの寄せ集めが、プロジェクトにバラエティーと生命を吹き込みながら、たくさんのアイディアやスタイルを表現する。

総合的に言って、デザイナー達やそのアイディアをストリートに持ち込み、公共の目に届かせるという熱意が印象的である。しかし、コンセプトやビジュアルの説得力がいかに巧妙であっても、バナーは視覚的にせわしないタイムズスクエア内にて注意をひきつけるための苦しい戦いをしていた。恐らく、ストリートに吊るされた多くの作品が通行人に見過ごされていたのは事実と言えよう。巨大なLEDやビルボード、店先、それに殺されないようにと念頭をつきまとう交通の危険が人々の気をそらしてしまうから。もう1つ印象的だったのは、お気に入りのバナーデザインはTシャツとして購入可能で、最終的に展示が終わると、正当な理由のためにトートバックとしてオークションにかけられるということ。木はそんな我々を誇りに思うだろう!

Text and Photos: Garry Waller
Translation: Yurie Hatano

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