リアラ

PEOPLEText: Yurie Hatano

ストックホルムとロンドンを拠点に1998年より活動を続けるデザインチーム、リアラ。デザインにとどまらず、世界的に人気のある多くのミュージシャン達のミュージッククリップを手がけるなど、映像制作においての活躍も著しい。

キュートで素朴感あふれるイラスト、コラージュ、アニメーションには、きらりと光るユーモアのセンス。自らのバンド「RE:RE:RE」含め、バラエティに富んだ作品を収録したDVD「REALA」は好評販売中。中心メンバー、ヨナス・ウイリアムソンとサミュエル・ニーフォルムの2人に話を伺った。

お2人はどのように出会い、リアラを結成したのですか?

サミュエル(以下S):僕たちは幼なじみで、小さい頃から知っていました。実は、僕の叔父エリックがヨナスの従兄弟で、ヨナスと同じ家に住んでいたりします。

ヨナス(以下J):リアラは正式に1986年にスタートしました。リアルバートという名前の犬について描いた子供向けのコミックブックがきっかけです。

デザインを始めたきっかけは何ですか?

J:2人とも、ストックホルムのコンストファックでグラフィックデザインを学びました。実際にフォントやあらゆる種類の紙を使う経験ができて、とても楽しかったですよ。デスクトップデザインの入門コースは、僕たちにとって本当に重要でした。それから2人ともニューヨークのパーソンズに留学もしましたね。

S:あとはロンドンのセントラル・セントマーティンズにも。

ミュージックビデオ作品について印象が強いですが、これまでに手がけた作品について教えてください。

S:バンドの大小に関わらず、何年にも渡ってかなり多くのミュージックビデオを手がけています。一番大きいのが「ガービッジ」ですが、一番いい作品とは言えなく、彼らもそこまで満足できなかったようでした。ちょうど今は、ノルウェーのバンド、ダーマとコラボレーション中ですが、メインメンバーのオレがものすごく僕たちの作品を気に入ってくれているようです。大抵、ヘンリー・ムーア・セルダー、ヨハネス・ナイフォルム、アンドレアス・ニルソンなど、他のディレクターとのコラボレーションという形で制作します。これまで手がけた最高のビデオは、サイケデリックなロックンロールバンド、シルバーブリットのものです。全てのセンスにおいていいビデオですよ。

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