エドバード・スコット
北欧スウェーデンで小さなワンマンスタジオを運営するエドバード・スコット。イラストレーション、デザインを始めてから、「ミニ・クーパー」「ロレアル」など多くのクライアントと共に数々のプロジェクトを手がけ、現在はスウェーデンを代表するデザイナー集団「ストックホルム・デザイン・ラボ」のデザイナーとしても活躍している。
「 SHIFT2006カレンダー」でカバーを飾ったエドバード・スコットは、5月20日〜6月15日に「EVERYTHING WORKS」と題したシリーズ作品展を「SOSO」で開催。今回のカバーデザインと連動したモーション・ウォールも展示される。
まず初めに、自己紹介をお願いします。
1985年に、現在の活動の拠点でもあるスウェーデンのストックホルムで生まれました。グラフィックデザインに関しては、特に正式に学んだりはしていないのですが、2004年に3ヶ月間「ストックホルム・デザイン・ラボ(SDL)」でインターンを経験し、そこでたくさん学びました。今はそのSDLで、フルタイムで働いています。
イラストやデザインを始めたきっかけは何ですか?
今までもいくつかインタビューを受けてきて、いつも聞かれる質問なのですが、今のところ一言で良い答えがでてきません。正直よくわからないのですよね。始めるきっかけになった特別なものや出来事を思い出せないのです。
最近手がけているプロジェクトや活動は何ですか?
上にも書きましたが、フルタイムで「SDL」の仕事をしています。他には、主にイラストで、いくつかのクリエイティブ・コラボレーションを手がけています。最新情報は常に僕のホームページでチェックしてみてください。
特にカラフルな色使いに特徴があるデザインが多いですが、どんなこだわりがありますか?
デザインに対しては特に何もこだわっていないと思います。色にしても形にしてもパターンにしても何にしても、常に新しいものを定義しようと心がけているので。試して、試して、試してみることが、こだわりの1つかもしれません。
「SHIFT2006カレンダーコンペティション」へ作品を応募したきっかけは何ですか?また選出された作品について教えてください。
2005年のSHIFTカレンダーが気に入り、影響されたからです。作品は2段階で制作しました。トップのレイヤー(イラストの部分)を先に、そしてそのイラストを完成させた後にバックグラウンド(カラーストライプ部分)、という順で。
「SOSO」で開催されるソロ・エキシビション「EVERYTHING WORKS」について教えてください。
「EVERYTHING WORKS」は、長い間持っていたアイディアです。色んな理由で、クライアントやコラボレーターたちには合わなかったアイディアや、過去に思いついた全てのいいアイディアを掛け合わせて「EVERYTHING WORKS」で表現しています。こんなことを言うと、オーガナイズされていない良くないアイディアに聞こえるかもしれないのですが。でも僕はこのアイディアのミックスを確信しています。面白いものになるはずです。驚きのグラフィックが出てきます。
影響を受けてきたアーティストや出来事などはありますか?
見えを張っているように聞こえるかもしれないですが、周りにある全てのものに影響を受けています。感じることや、その他の色んな影響を、制作に反映させないようにすることは逆にとても難しいです。
SHIFTカバーとオリジナルポスターのコンセプトを教えてください。
これは全て、1つのプールで一緒に泳ぐアイディアの寄せ集めです。
フリーランスデザイナーとしてのプロジェクトの計画はありますか?
そう願ってます。この夏には、スウェーデンのインディーズ名曲集のカバーを手がけます。とっても楽しみなプロジェクト!
仕事以外に好きなことは何ですか?
ディスカッション、映画、ミュージック、友人、政治、旅行、食べること、飲むこと、パーティ、仕事。他にもたくさんあります。(並べた言葉の順番はランダムです。)
最後にメッセージをお願いします。
『どんな馬鹿でも間違いを見つけることはできる。そこから良いものを見よ!』ウィンストン・チャーチル
EDVARD SCOTT EXHIBITION
EVERYTHING WORKS
会期:2006年5月20日(土)〜6月15日(木)
開場:11:00〜21:00
会場:SOSO
住所:札幌市中央区南1西13三誠ビル1F
TEL:011-280-2240
協賛:BEAMS T, PRINT’EM
Text and translation: Yurie Hatano
※エドバード・スコット制作のオリジナルTシャツ、ポスターは、シフトファクトリーで購入可能です。