NOTRE HISTOIRE… 展

HAPPENING


Olivier Babin – Towards Infinite Freshness, 2005

パリにある「パレ・ド・トーキョー」の共同ディレクター、ニコラ・ブリオーとジェローム・サンスは「Notre Histoire…(Our History…)2001年1月22日にオープンしたパレ・ド・トウキョウ」という展覧会で彼らの出発を祝っている。新しいディレクターはスイス人のマーク・オリヴィエ・ウォーラー。ニューヨークのコンテンポラリーアート・スイス校(SI)で2000年よりディレクターをしている。

「Notre Histoire…」の初日は1月20日の金曜日だった。全くこれといった理由もなく私は新年の一大イベントを見のがすところだった!とはいえ、より静まったその展示会を鑑賞するために一週間後に戻った。

初日の夜に戻るが、 私が入口についた時、私がこれまで見たこともないくらいすでに入口は人であふれていた。麻薬常用者達がこの話題の場所の周りを徘徊していた。以前のディレクターや「Notre Histoire…」展のキュレータ−達は「パレ・ド・トウキョウ」でのそれぞれの個人的な洞察を持っていた。過去5年間、ブリオとサンスはフランスにこの新しい時代のアーティストを紹介するため彼らの優先事項を作ってきた。今回の展示会のために、彼らはフランス人、またはフランス在住の29人の将来有望なアーティストたちを今この世界で最も社会的意味のある、またはこの世界への貢献としての彼らの作品を展示するために招待した。

プレスリリースにあるように、「Notre Histoire…」は、このアーティストの形態の新しい位置付けを証明する。このアーティストの新しい位置付けは、もはやうぬぼれから単独で行動するわけではない、現実にまたがり、しかし事実マトリックスの供給者は現実を予想している。「Notre Histoire…」の条件はただ何か言う以上のものを持っているアーティストであることだ。
彼らのうち何人かは全く申し分ない。私は29人のアーティスト達が展示したリストを得ることが出来たが、印象の強かったいくつかを選んで書きたいと思う。


Kolkoz – Les films de vacances, 2005
Installation view

最初の滞在で、私の心を強くとらえたのは「KOLKOZ」という名で活動しているベンジャミン・モローとサミュエルからなる二人組のアーティストだった。彼らは自分たちの香港での休暇をおさめたフィルムをデジタル化し、うまく人間味ある作品にした。物語は贈り物であり、私たちはその世界に魅了されるのだ。この感情は事実によってより効果的にされる。そのフィルムは、ロビーの中央に置かれたTVのように小さなスクリーン上で上演された。アームチェア、ソファ、照明、そしてコーヒーテーブル、これら全てがスクリーンの正面に配置されていた。どれをとっても居心地のよさは最高だった!またこのフィルム作品にはコミカルな雰囲気があり、皮肉感もあった。この2人自身がメインキャラクターとして登場しているのだ。
「KOLKOZ」の部屋で魔法にかけられた私はかろうじてそこを抜け出し、「パレ・ド・トウキョウ」のギャラリー全体を通して具体化する三次元の世界へと進んで行った。

そして大きく、震えるサウンドボックスの上に横になり、飛行機の滑走路のような天井を向くよう勧められたもう一つ別の部屋へ入った。それはぎょっとするようなものであったが、スピーカーの振動が私を落ち着かせてくれた。ニコラス・ム−ランは写真の処理が得意なアーティストだ。彼はそれらから命を全て取り上げ、 スクリーンの空虚さは緊張をほぐしてくれる。いつもの人込みから解放されたように。


Nicolas Moulin – Aviafluenza, 2005

一週間後、二度目の滞在で私は本当にその展示会やアートワークを全身で感じた。ミルチャ・カント−ルのようなアーティストや作品「Landscape is changing」は、鏡を使って私達に周りへの注意を促した。ワン・ドウルーは使い古しの外字新聞で作られた作品を披露した。


Wand Du – Luxe populaire, 2001

ローラン・グラッソのことも触れておこう。彼はパリの通りをおおっている“もやもやした”雲を表現し、9月11日の出来事、環境汚染や今起こっている話題について私たちに問いかけている。オリヴィエ・ババンの寄贈作品はすいかの形からインスパイアされたとても“さわやかな気分になる”絵と彫刻たちが特徴だ。


Fabien Verschaere’s – Once Upon No Time, 2005
A Novel for Life

最後に、私の一番好きな作品。「Fabien Verschaere」のマジックハウスだ。赤い穴が空いていて、明かりを灯しあなたの目をひきつける。このド−ルハウスの中には一体何があるのだろう?あなたはそう思い、言うまでもなくその中に入っていき、そして一面に広がる、幼い頃眠りにつく前話し聞かせてもらった物語たちを思い出させるような、創造上の世界に出会うだろう。より近づいてよく見ない限りは、このマジックハウスにあるイノセンスな場所は他にそこまでないことがわかる。つまり再び見ると、邪悪な世界へと変わってしまうかのように。しかしどう見るかはもちろんあなた次第だ。そしてそれはおそらくこの展示会自体に言えるのではないだろうか?
いずれにせよ、彼らの物語は「Notre Histoire…」になりうる。


Notre Histoire…

会期:2006年1月21日〜5月7日
会場:Palais de Tokyo
住所:13, avenue de president wilson, F-75116 Paris
www.palaisdetokyo.com

Text: Sarah Boisson
Translation: Miwako Nakazawa

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