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「レイ・シーザーの世界」

HAPPENINGText: Ania Markham

カナダ在住の偉大な英国人アーティスト、レイ・シーザー(1958年生まれ)を、新しいギャラリーで展示を行う初めのアーティストとして迎えるはとてつもなく難しいことだ。しかし、エステル・コッホとハンス・ボスというアムステルダムのギャラリーシーンへ新しく加わった二人は、「レイ・シーザーの世界」という展示会を開催し、彼らのコッホ×ボス・ギャラリーをアートの地図に加えた。

このプロジェクトにはプランニングとマーケティングに2年もの月日を費やした。コッホ×ボス・ギャラリーの目的は刺激的な国際現代アートマーケットでのギャップを埋めることである。ハンスとエステルに自信があるのは当然だ。このたびのレイ・シーザー展で、作品はほとんど売り切れてしまったのだから!それは完全に成功したことを意味していた。レイにメールでアムステルダムで展示会を開くことを説得したことに二人は実に満足げであった。グラフィックデザイナーとしても地位を確立していたというバックグラウンドも、少しばかり彼らの手助けとなったであろう。『彼の作品は実に素晴らしいと思う。僕たちの情熱が彼の共感を得たに違いない。』と二人は語った。

現在人気が沸騰しているレイ・シーザー、誰もがこの世捨て人のような3Dアーティストの暗く不気味ではあるが本質的に美しい絵画への貢献についてさらに理解を深めたいと、その名前を口にする。それぞれがコンピュータ生まれ(全てがデジタルでモデル化され、飾られているということ)という事実それ自体も驚くべきものではあるが、もっともそれは販売用のギャラリーワークとして本当に過激な試みであった、こういった作品は一般的に比較的再生産のしやすい印刷物と一緒にトレーディングしたりしないからだ。

レイ・シーザーは作品を限られた部数しか発行しないことによって、一つ一つの作品を絵画のような驚くべき美しさに保つことができている。彼の奇妙な創造は彼の手足のちぎられた人形とともに過ごした幼年期と、カナダの小児科医院で17年間、病気の子供の病気と奇形を記録するという仕事についていたことに由来している。言うまでもなく、経験が彼を導いた。

一方ハンスとエステルは、自身のギャラリーを建てるという夢をかなえてついに幸せを手にした今、次にはもっともっとエキサイティングなアーティストを招き展示会を開くことに喜びを感じはじめた。レイ・シーザーの次は彼らの友人でもあるオランダ人の芸術家アンヌ・マリ−・ヴィンクが決まった。アンヌのスタイルはシーザーの作品の持つ明白な美を兼ね備えているが、その材料は主にアクリルを用いてオランダの伝統的な美術学校の手法をも受け継いでいる。ハンスらはさらにアンヌのあとの展示会のために、グラフィカルな芸術家を見つけるようと、現在、日本や、フランス、ドイツで模索をしている。(あなたにも何か提案があれば、遠慮なく以下のEメールアドレスから二人に連絡して欲しい)

まずは、レイ・シーザーの展示会を足を運んでみてはいかがだろうか。彼の作品は、本当に間近であらゆる細部を注意深く観察する必要がある。

The World of Ray Caesar
会期:2005年12月15日〜2006年2月15日
時間:13:00〜18:00(日・月曜日休廊)
会場:KochxBos Gallery
住所:1e Anjeliersdwarsstraat 3-5, 1015NR Amsterdam
TEL: +31 (0)20 681 4567
gallery@kochxbos.nl
http://www.kochxbos.nl

Text: Ania Markham
Translation: Rin Okada
Photos: Mark Visser

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