エゴン・シーレ

PEOPLE


Wally, 1913 © Uni Mainz


展示会へ行き、そこで出会った素晴らしい作品の前から離れたくないという経験をしたことはあるだろうか? 私は最近、この経験をウィーンのアルバーティーナギャラリーの部屋で感じた。そこでは現在、エゴン・シーレの展示が行われている。


Nude Schiele, 1910 © Uni Mainz

シーレはゴージャスだ。私は、再びこの著名なオーストリア人の表現者に恋に落ちてしまった。しかし、20世紀初期のアートとなると、私にはどうも理解し難い部分があることを認めざるを得ない。特に、当時オーストリアの追放者であったエゴン・シーレについては「表現主義者のジャンキー」というレッテルを貼られている。


Friendship, 1913 © Uni Mainz

これは抵抗しがたい感情だ。深呼吸をして、肺が空気でいっぱいに満たされ、そのまま息を止める。すると、のどが硬く締め付けられ、心臓がドクドクとなり、血管が太くなる。そのような感情は、世界中から集められた貴重な作品を見ているときにも起こるのだ。それは、なにか、まるで、一目惚れのよう!私はエゴン・シーレの作品から放たれた驚くべき感情的パワー、創造的エネルギーや情熱以上のものを記述するつもりではない。それ以上のことを話せば、もっと遥かに上手くできる人が他にいることは知っているからだ。


Egon Schiele, nude self portrait, 1916 © Albertina

あなたは、鑑定家?それともアートコレクター?実際、私は展示会でその人に会った。彼が自分のコレクションについて、そのアートの最愛の部分について話していたとき、彼はまるで子供やペットについて話していたように、優しく、その目と声は和らいでいた。その愛情は、彼が初めて購入したアートについて話し始めたとき、さらに明白になる。人がアートを買う時は、恋に落ちているのだ。このような経験をしたことがあるだろうか?是非、ウィーンのアルバティーナで現在行われている、シーレの展示会を見にいってみて欲しい。

2005年12月7日から2006年3月19日まで、ウィーンの「アルバティーナ」では広範囲にわたる展示をエゴン・シーレへ捧げている。アルバティーナのコレクションの 170を超える彼の作品の中で、約80の作品が世界中から集められ補完されている。シーレの重要なデッサンも初めて、広 範囲にわたり公開される。ヴィエナ・アカデミー在学時代から、28歳と若くして亡くなる1918年まで、スキャンダルの渦にいたアーティストの自画像や裸体画、肖像画、風景画をその当初から見ることができるのだ。 

Text: Christina Merl
Translation: Maki Otomo

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