NIKE 公式オンラインストア

札幌デザイナーズ・ウィーク 2005

HAPPENINGText: Yukiko Tokugi

デザイナーズ・ウィークは20年前に東京でスタート。2004年からは大阪、京都、名古屋で行われるようになり、2005年、仙台、福岡とともに札幌での開催が実現!その札幌デザイナーズ・ウィーク、ひとことでいうなら「デザイン」を身近に、気軽に感じる4日間だったということだ。たとえば建築家の事務所など普段入れない制作の現場が覗ける、スタンプラリーや会期内限定の展示を見るためにこれまで行ったことのなかったショップを訪れる、といったところ。「ちょっと行ってみる?」と軽い気持ちで参加できる貴重なチャンスだったと実感する。この試みに賛同した企業、ショップなどは114カ所。期間中は映像、アート、インテリアなどのプラグインプロジェクトも行われており、札幌市内各所で「デザイン」を目にすることとなった。

インテリアショップ15店が参加し、独自のプレゼンテーションやワークショップなどを行った、ショップ展覧会は、デザイナーズ・ウィークの顔ともいえる位置づけ。ほか14店が参加し、期間中限定のワンプレートメニューを提供した「デザインレストラン」、16店が参加しアレンジメントを発表した「デザインフラワーショップ」は、最終日のクロージングパーティでグランプリが選出された。

参加した建築・設計社、事務所は31。カフェスペースを設けて事務所が開放したり、クラシックコンサート(自身が手がけた自宅兼アトリエで建築家が演奏)などが催された。3日に行われたアトリエテンマ、モエシャンドン、たまゆらコラボレーションによるオープンドアパーティは、再会や意外な出会いの場に。DJプレイやビリヤード台があるバースペース、立食のスペースなどいたるところで年代、職業を問わず多くの人がこの時間を楽しんでいた。

ギャラリーに茶室のキューブが出現。生け花のライブや茶会、食にまつわるセミナーなどが行われたのが茶室「こころみ庵」。同ギャラリー内にはグラフィックデザイナーや写真家などが制作した掛け軸が展示、販売された。立体的だったり、鏡がはめ込まれていたりと刺激的なデザイン、アイディアがちりばめられている。見ていて何だか楽しくなってしまった。

周りはセレクトショップ。そんなフロアの一角で催されたのが40歳以下の若手建築家で構成される「UN40」のメンバー8名による建築作品展示だ。展示方法はTシャツに図面やでき上がった建物の写真をプリントしハンガーで吊るすというもの。カジュアルなアプローチがフロアの雰囲気に合っていて、居心地のよい空間になっていた。4日には手がけた作品を自ら解説するスライドレビューを実施。

続きを読む ...

【ボランティア募集】翻訳・編集ライターを募集中です。詳細はメールでお問い合わせください。
ボール・ピヤラック
MoMA STORE