第22回デザイン・フェスタ

HAPPENING

極東の島国でのエネルギーに満ちた二日間。開始してから11年目を迎え、今回で第22回目となるアジア最大級のインターナショナルアートイベント「デザイン・フェスタ」が11月26日、27日に開催された。その出展者数6,000人。参加国は36カ国、来場者数は51,000人である。まさに上述の形容に恥じないイベントだ。


会場に着いてみると、やはり人の多さに驚く。会場のスペースは、前回の1フロアから今回は2フロアへと、さらに広がっている。しかし、人の間を縫って歩かなければならないときがしばしばあった。おまけに、外はもうマフラーが欠かせない季節だというのに、上着を脱いで場内を歩いていると若干の汗もかいた。ふと、案内状に記載されていた「アーティスト達のパワフルな熱気」という文言が脳裏をかすめる。

会場の構成は、 2600組以上のブースエリア、屋外のライブステージ、ショースペース、映像スペース、国際色溢れるレストラン&カフェ・バーエリアというもの。今回は2フロアの恩恵を生かし、一部のブースエリアで照明を落とすという新しい試みも見られた。
以下、エリアごとに概観し、特に目についたものも写真とともに紹介する。

まずは場内の大部分を占めるブースエリア。デザイン、と聞いてまず頭に浮かぶであろう絵の展示・販売からアクセサリー、インスタレーション、音楽演奏、手相占いまで、古今東西の類のブースが軒を連ねていた。参加者も素人からプロとして活躍している人たちまでと、表現したい誰もが参加できることが示されている。

中でも、入場して最初に目についたのは、高柳明のブース。正方形の小さなキャンバスに描かれた作品を所狭しと床に並べ、本人は正面の大きな壁に黙々と絵を描き続けていた。チープなようでいて、どことなく温かみのある印象を受けた。

その次は「マッドバーバリアンズ×フュー・メニー」のブース。これはプロアーティストを集めクオリティーの高いエリアを作り、お祭り気分で盛り上がろうというマッドバーバリアンズの考えにより、一挙に30ブース分を占めていた「MADP」という企画の中の一つ。多彩なグッズが展示・販売されていた。

思わず立ち止まって、しばらくの間、眺めてしまったブース。来場者の似顔絵を描いていたブースは幾つかあったが、これは小さな子供が描き手だったという点で他とは一線を画していた。子供の正面で描かれている人、および周囲を取り囲んでその様子を見ていた人たちからは終始笑顔がこぼれていた。

これは、武田尋善のブース。数点の絵とともに、目をひく巨大なオブジェが鎮座していた。鮮やかな色彩である。

今回より始められた新企画の照明を落としたエリアでは、光を主なモチーフとする様々な作品が見られた。また、広くとられたDJ&VJスペースもあった。

とりわけ興味をそそられたのはこちらのブース。人間の顔の起伏をもった真っ白な面の上に、PCから出力した映像をプロジェクタで映し出している。面は三個並んでおり、そのそれぞれが独立して、ときには文字が、ときには現実ではありえないような歪んだ表情が映し出されたりしていた。なるほどこんなやり方もあったのか、と感心した。

次に、照明を落としたエリア内に併設されていた映像スペースである。これはオーストラリアから来たグループの「ザ・ガイコクジン・エクスペリメンタ」。スクリーンには、抽象的な白い線画の映像が映し出され、その前では赤い布をまとった女性が微動をしている。そして、その女性は観客に向かって、「What’s your name?」、「What’s your favorite Japanese culture?」、「Do you speak Japanese?」と次々に問いを投げかける。日本語を話しているのか?とも解される問いに、考え込まされる一瞬があった。ニューメディアパフォーマンスと称し、実験的な作品である。

最後に、会場に入ってすぐの場所に設けられていたショースペース。アーティストたちが渾身の力を込めて作品を披露するこの場。デザイン・フェスタを最も満喫できる場所の一つである。

台湾から来ていた、「ザ・アイボール・ラブズ・ザ・グローブ」というパフォーマンス。その名の通り、まず、最初に目玉を模した被り物をした人が出てきた。彼は独特な動きでスペース内を歩き回る。一通り済んだら、入れ違いに一人、また一人と登場人物が出てきて、スペース内を舞う。そして最後は全員が一挙に集まり、感動的な音楽と共に数回の決めポーズ。その瞬間、場内を駆け巡るカメラのフラッシュの数が観客の興奮のほどを表していた。

僕にとってはこれが二回目のデザイン・フェスタであった。二回目ということで、点ではなく、線で全体を眺めることが出来たように思える。

第22回デザイン・フェスタ
日時:2005年11月26日(土) 27日(日) 11:00〜19:00
会場:東京ビッグサイト 西1,2,3,4ホール & アトリウム & 屋外
会場情報:2,600ブース、ライブステージ、ショースペース、映像スペース、レストランエリア
入場料:当日券¥1000 (1日) /¥1800 (両日)
    前売券¥800 (1日) /¥1500 (両日)
    ※小学生以下無料
http://www.designfesta.com

Text: Yuhei Kikuchi

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