60デイズオブスペース

PLACEText: Ania Markham

ゲリラストア・コンセプトの例にいくつかの非常に成功しているものがある。とりわけ、ワルシャワやベルリンのような場所にあるコムデギャルソン、アメリカのヴェイカントのようなものだ。そして60デイズオブスペースという新しいオランダから来た挑戦者は、90スクエア・メーターズが昨年アムステルダムの到るところで開催されたショッピング&カクテル・イベントを開催したように、ナンバー1となるための王冠を取るということはできない。しかし、60デイズオブスペースは確かにコンセプトをはるか遠くへ押し動かしたし、いくつかの有名ブランドをも参加させた。彼らは首都にとどまらず、ロッテルダム、デンハーグ、アーネムにも仮設のショップスペースを設けた。そして、そう、最終的にやはりアムステルダムにも。いったい、だれがこの新しいベンチャーの黒幕なのだろうか?

新しいオランダ的ライフスタイル・マガジン、ブレンドが、まさに、60デイズオブスペースの隠されたブレーンである。彼らはブランドと新しいローカルな才能を融合するためのパイプラインとして働いている。

出版者のジュリアン・ベーカーはこう言う、『ブランドのサーカスではないんだが、それはブランドによって可能になった素晴らしい店だ。』現在、店はデンハーグの中心部に12月の終わりまでオープンしている。60デイズオブスペースは4000m2の土地を利用して、フィリップス、オニツカタイガー、プレーステーションやバガブーなどの主なブランドから、限定品や特別生産商品などを陳列した。

さらに、スペースは買い物中や買い物をした後にカルチャーイベントを見せてくれるであろう。地元のアーティストやグラフィックスデザイナーによるアートの取り付け、地元のタレントに映画上演やイブニング演奏会。ファッション、人々、音楽、メディア、およびアートに強いブレンドは、この店を自身が持つ関心と値打ちの物理的な拡大とみなした。

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スティーブ・ベイカー
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