ファインクンスト・クルーガー

PLACE


歓迎のためのバグパイプ。現在ハンブルグで行われているエキシビション「カタリーナ・グシュヴェントナー」のオープニングに入場すると、来場者はライブ・ミュージックと「ファインクンスト・クルーガー」ギャラリーの窓に、切って貼って描かれた巨大な目に迎えられた。

「ダス・エルステ・マル」(初回の意味)というタイトルのもと、彼女は、ガラスペインティングを披露した。イラストは、ほとんどがストーリーになっていて、物語作家の新しいレベルのテクニックだ。このタイトルには2つの意味が含まれる。アクリルのガラス板のペインティングスタイルを用いた、初めてのアーティストであるということにフォーカスしているということと、彼女のストーリーがコンテンツを再定義するという意味において、新しいペインティング技術であるということだ。

彼女が触れたガラスの表面には、物や人が生まれて広がる。とても例証的で形象的な人々、動物、そして身近な物の描写は、互いに重なりあい、奇妙な形で繋がっていた。伝統的な教会絵がポップと交ざるという、カオスや無秩序に迷宮入りする前の、ヌーヴェルヴァーグ(前衛的傾向)。そしてギャラリーに展示されている全ての作品はとても細かく、何度訪れてもアーティストが語る物語の新しいバージョンに出会う事ができる。

カタリーナの作品はハンブルグを越えて良く知られており、もう何年もの間、たくさんの全国的に主要なマガジンに掲載されてきた。今年の夏からは、ドイツで最も影響力のある週刊紙の1つ「ディ・ゼット」の連載コラムにてイラストを描いている。さらに、広告のイラストレーターとしても忙しくしているのだが、彼女が主にフォーカスするのは、自身のアートプロジェクトの中にある完璧な自由なのだ。

いつものように、ハンブルグの港と河口の側に位置する「ファインクンスト・クルーガー」ギャラリーでのオープニングは、アートの熱狂者たちで溢れていた。今回は、ギャラリストのラルフ・クルーガーが、カタリーナに作品展示以上のことを自由にさせた。彼女は、ほとんど全ての自然の光を遮る程、窓にデザインしただけでなく、ガラスペインティング「ダス・エルステ・マル」の背景として、大規模な形のペインティングを壁にも施した。

このことが、ほぼ3次元のペインティングからストーリーを広げることを可能にし、そして来場者を統一する環境を作り出した。作品は、とてもカラフルで、強いアウトラインが生きているのだが、彼女のスタイルの調和は、皮肉とは対照的で、時にとても人間的で個人的なドラマを辛辣に描写する。

「ファインクンスト・クルーガー」は、6年以上の間、ハンブルグの新しいアートのための最も面白い場所の1つとされてきた。このエキシビションの後11月には、良く知られたインターナショナル・アーティスト、ジム・ アビニョンが続き、12月3日には、ギャラリストのラルフ・クルーガーが、これまでここで展示を行った全てのアーティストによる巨大なグループと共に、第50回目のエキシビションを祝う。カタリーナもここに戻ってくるので、今回「ダス・エルステ・マル」を見逃した人もここで見る事ができるだろう。


Katharina Gschwendtner, “Das erste Mal”

会期:2005年10月29日まで
会場:Gallery Feinkunst Krueger
住所:Ditmar-Koel-Strasse 20459 Hamburg
www.feinkunst-krueger.de

Text and Photos: Jorg Heikhaus from Heliumcowboy
Translation: Yurie Hatano

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