カタリーナ・グシュウェントナー展「ダス・エルステ・マル」

HAPPENINGText: Jorg Heikhaus

歓迎のためのバグパイプ。現在ハンブルグで行われているカタリーナ・グシュウェントナーの展覧会「ダス・エルステ・マル」(初回の意味)のオープニングに入場すると、来場者はライブ・ミュージックとギャラリー、ファインクンスト・クルーガーの窓に、切って貼って描かれた巨大な目に迎えられた。

本展で彼女は、アクリルガラス板のペインティングを披露した。イラストは、ほとんどがストーリー仕立てになっていて、物語作家の新しい表現方法だ。このタイトルには2つの意味が含まれる。アクリルガラス板のペインティングスタイルを用いた、初めてのアーティストであるということにフォーカスしているということと、彼女のストーリーがコンテンツを再定義するという意味において、新しいペ表現方法であるということだ。

彼女が触れたガラスの表面には、物や人が生まれて広がる。とても例証的で形象的な人々、動物、そして身近な物の描写は、互いに重なりあい、奇妙な形で繋がっていた。伝統的なフレスコ画がポップと交ざるという、カオスや無秩序に迷宮入りする前の、ヌーヴェルヴァーグ(前衛的傾向)。そしてギャラリーに展示されている全ての作品はとても細かく、何度訪れてもアーティストが語る新しい物語に出会う事ができる。

カタリーナの作品はハンブルグを越えて良く知られており、もう何年もの間、沢山の全国的に主要なマガジンに掲載されてきた。今年の夏からは、ドイツで最も影響力のある週刊紙の一つ「ディ・ゼット」の連載コラムにてイラストを描いている。さらに、広告のイラストレーターとしても忙しくしているのだが、彼女が主にフォーカスするのは、自身のアートプロジェクトの中にある完璧な自由なのだ。

続きを読む ...

【ボランティア募集】翻訳・編集ライターを募集中です。詳細はメールでお問い合わせください。
カラードットインク
MoMA STORE