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オプトロニカ・フェスティバル 2005

HAPPENINGText: Phil Petty

土曜の夜は、オプトロニカ・クラブナイトだった。川をわたってイーストエンドのスピッツへ。イギリスのサイ・ベグからフランスのヨアキムやドイツのリミキサー・レゴウェルトまで、世界的なDJやVJが集まっていた。クラフトワーク、スージー・アンド・ザ・バンシーズ、マイケル・ジャクソン、ザ・オズモンズまで、エレクトロ、ハウス、テクノのビートが流れるなか、全部ごちゃまぜ、なんでもありの世界!!


Si Begg

日本のトモグラファー、フランスのイームービー、アディクティブTV、そしてオランダのスタンザクルーはコンピュータアニメーション「タン・イン・チークTV ムービー」のサンプル、目を引くモーショングラフィックスなど、視覚的な作品を発表した。しかし私にとって最高のVJは、ミロシュだった。ミロシュは目がくらむようなマルチレイヤードブレンドのタイポグラフィー、アニメーション、ファストカットビデオ、そして写真の画像などの作品を発表した。


TomoGrapher

夕方、人々のリアクションはVJナイトの2分をあらわしていた。立って見ている人、ダンスする人、あなたならどっちだろうか?DJとVJ達は、ステージのブースに隠れることはなく、とても目立っていた。うるさい観衆も、パフォーマンス中はステージに夢中になるほどの迫力であった。そのうち時間がたつにつれ、2分していた状態はなくなり、人々はパフォーマンスを見ることも、ダンスすることも楽しんだ。


Optronica Lounge

オプトロニカでは、人々は2つのイベントでフィルムとTVの視聴覚的な作品を楽しんだ。そして日曜の午後にNTFにて幕を下ろした。「オプトロニカスクリーン」では3分間のミュージックビデオから9分間のショートフィルムにいたるまで、想像をかきたてるオリジナルの作品が人々を楽しませた。

まだ昨夜のことが忘れられない。私はAVライトと音楽のうるさいなか、暗い部屋で過ごすことに興味はなかった。しかし、上映されたビデオはとても面白く、バリエーションに富んでいて、私を夢中にさせた。ハイライトは「ロングタイムアフター」の都会の風景、「ジェネレーターP730」でとりあげられたコンピュータサーキットボードの街、「イントラミュラル・アンド・ノークシャス」で表現された忍び寄る不吉な死の雲、そして鈍くてレトロな ZX スペクトラムズ・オーケストラによる「ルック・アンド・リッスン」であった。

最後のイベント「ザ・ベスト・ミックス・マスターズ」は、アディクティブTVが「チルアウト・ビューイング」シリーズのハイライトを集めて10分間のAVミックス形式にした。この選集は、近年作られてきた沢山の作品のなかから、サイ・ベグ、メロウトロンズ、DJスプーキーそしてエクシーダなど、素晴らしい作品を集めたものだった。

全日程を通して、オプトロニカはパフォーマーの素晴らしい多様性を集め、オーディオヴィジュアル文化の最前線をレポートしてくれた。このイベントが、ブリティッシュ・フィルム・インスティチュートのある一流の場所で開かれたということは、今やAVアーティストはアンダーグラウンドからイギリスのメインストリームになったのではないだろうか。

Optronica Festival 2005
会期:2005年7月20日〜24日
会場:National Film Theatre, BFI London IMAX, National Theatre and The Spitz
mail@optronica.org
https://www.optronica.org

Text: Phil Petty
Translation: Yu Murooka
Photos: Matt Cheetham

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