APMT

HAPPENING

デザインポータルサイトとして、アートやデザインに関連する情報を発信する「CBCNET」が、様々な分野で活躍するアーチストやデザイナーを招き、プレゼンテーションを行う、クリエイティブ・イベント「APARTMENT」(以下APMT)を行った。イベント当日は沢山の人が会場へ詰めかけ、改めてデザインやアートに対する関心の高さと、このイベントへの期待を示していた。


最初のプレゼンターとして登場した「セミトランスペアレント・デザイン」は、グラフィックとネットワーク技術を駆使したデザインが特徴的なデザインチーム。代表的な仕事として「Adam et rope’」や「EPOCA」のウェブ・デザインなどが上げられる。プレゼンテーションでは、それらのウェブやTシャツデザインでの制作上のコンセプトやエピソードなどを会場に設置されたスクリーンを使い説明した。また、近日リリース予定のアートブックに関連して、「QRコード」をカメラで写しその情報をコンピューターに取り込み変換することで、モニターには「QRコード」上にグラフィックが浮かびあがる作品は非常に興味深いものだった。

次にプレゼンテーションを行ったのは、グラフィックデザイナーでもあり、インターネット上のスクリーン・マガジン「Tiger」を主宰し、シフトでもカバーデザインなどを手掛けた浜田武士。「Tiger」を開始した経緯、そもそもドイツ在住時代に通っていた美大の課題が元になっていることや、グラフィック・デザインを行う上で、自身のレイアウトに対するこだわりなどを作品の映像を絡めプレゼンテーションした。

途中、ライブ・ドローイングと演奏、ビジュアル・プレゼンテーションを行ったのは、「HATOS/NORMLIZATION」。スクリーンに映し出された映像は、リアルタイムに会場に設置されたテーブルを映し出し、これまでの作品を紹介し、その横では不思議なライブ・ドローイングされたグラフィックが浮かびあがる、スモーキーなサウンドと相まって、会場を独特な雰囲気へと変化させた。

最後は、インタラクティブな光とサウンドのインスタレーションや、坂本龍一とのコラボレーション・パフォーマンスで、「アルスエレクトロニカ」のインタラクティブ・アート部門のグランプリなどを受賞し、常に刺激的な作品を発表し続ける岩井俊雄のプレゼンテーション。「NINTENDO DS」の「エレクトロニック・プランクトン」など、作品は多くの人の目に触れているアーチストだが、こういったプレゼンテーションを体験する機会は非常に幸運なことに思えた。幼少期の事実上記録に残る最初の作品の画像や、これまでの作品のコンセプトなどをプレゼンテーションし、最後に現在ヤマハと共同開発中という、これまでに無い形状のシーケンサーと音源モジュールを使用したライブ演奏を行った。

各アーチスト共、非常に刺激的なプレゼンテーションとパフォーマンスを行い、「APMT」の今回のサブ・タイトルにもある「BUZZ」を参加者に明日のインスピレーションを触発する体験をさせてくれた。また、興味のあるアーチストの実像や、作品の裏側にある考えなどに触れる貴重な機会を提供するこのイベントは、これからのクリエイターを生み出す土壌にもなりえる、アイデアと創造性と刺激に満ちたカンファレンスの役目を果たせていた。次回、次々回と続いていくこのイベントの予定はまだ発表されていないが、動向を追って行くべきイベントであるだろう。

APARTMENT
日時:2005年5月26日 18:30〜
会場:SUPERDELUXE(スーパーデラックス・六本木)
主催:CBC-NET
出演:岩井俊雄、浜田武士、Semitransparent Design、Hatos/Normalization
http://www.apmt.jp

Text: Yasuharu Motomiya
Photos: Photoperformer Pas

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