東京デザイナーズ・ブロック 2004

HAPPENINGText: Yasuharu Motomiya

そして、メイン会場の一つである青山通り沿いにある国際連合大学。「Open Gate Creativity」というコンセプトのもと、こちらでもカフェや様々な展示が今回のフェスティバル用に設置されている。

ナツメトモミチの「あかりプランターとゆらゆらスツール」が通路で青く光ながら、無造作に設置されている。そこだけまったりとしたやさしい空気が流れているようだ。

水のスピーカーなどのデザインで活躍する音響デザイナーの辻邦浩氏は今回、インタラクティブなインフォメションパネルを出展。巨大なタッチパネルが今回のフェスティバルのインフォーメーションを提供し、横に広がるガラス窓に設置された発光体が、タッチパネルの操作とリンクして様々に色に変化していく。サイエンスフィクションの世界をそのまま現実にした世界。

18人のイスラエルのデザイナーによる靴のデザイン展「ベアフット・イン・トーキョー」。床と一体化したサンダルや斬新なスタイルに裁縫された靴など、普通の靴のブランドでは思いつかない、実用性まったく無視のアートな靴が人目を引く。

普段あまり見ることのない韓国のデザインがここでは見ることができた。韓国のデザインプロジェクト「デザイン・イズ・コーヒー」。

アジアンな発想と現代的な記号が融合した屏風や、お尻と背中の部分全てにスピーカーユニットが取り付けられた、音波が体に気持ちいい椅子など、デザインとアートの自由という共通の感覚は世界に広がっていることを体感。

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