東京デザイナーズ・ブロック 2004

HAPPENINGText: Yasuharu Motomiya

隣のテントには様々なアーティストの作品の展示スペースが設けられ、例えば日本のデザインユニット・ビンタのモーターで動く不思議な木の時計などがあった。丸みを帯びた木の造形物の傾きが現在の時刻を報せているそうで、一見まったく動かないのだが、徐々にその傾きを変化させているという。時間を報せているのだが、見ていると時間を忘れてしまう、不思議な体験をさせてくれる時計だった。

青山周辺には多くのデザイナー達の作品が溢れている。ここでざっと紹介していこう。

まずはデザインプロジェクトのグッドデザインカンパニーディーブロスによる作品群。色鮮やかで、上品な花びんやカップなどのガラス作品や可愛らしいチェストなどが展示され、階段のかげにそっと置かれたコップは特に目を引いた。

ピート・へイン・イークの作品は廃材を利用したスツールやテーブルなど。作品もそうだが、影絵のような映像の人物が椅子に座るイメージと実際の椅子との組み合わせるなど、映像とコレボレートしてみせる作品演出などが非常に新鮮だった。

過去のデザイナーズ・ブロックのアワード受賞歴のある「ネンド」の素材と曲線を生かし、不思議な可愛さがある照明やマガジンラック。

絶妙な色と大胆な大きさと形状、キラキラ光るスパンコールが特徴のクラウディオ・コルッチによる照明具など、ここかしこにグッドデザインが街角に溢れていた。

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