ワイヤレス・アート・フェスティバル

HAPPENING


10月の最初の週末は、ニューヨークで生まれつつある新しいアートにとって、重要な日となった。都市におけるワイヤレスアートのフェスティバル「スペクトロポリス」に、アウトドアなwi-fi搭載の人達が集まったのは今回が初めてだ。このイベントは、ワイヤレス機器の広がりとともに、モバイル機器を使った表現の可能性を模索するアーティストや技術者からなるグループを生み出した。

日本、イギリス、アメリカ、ベネズエラなどのアーティストが、シティ・ホール広場とブルックリン・アート美術館に集まり、10月1日〜3日の3日間、それぞれのプロジェクトを発表した。この展示に伴い、いくつかのワークショップやワイヤレスカルチャーについてのパネルディスカッションも行われた。

この展示のハイライトを挙げていこう。まずは、マエバヤシ・アキツグの「ソニック・インターフェイス」。これは、サウンド加工の装置とヘッドフォンがついたリュックサックで、都会の音風景の中を歩いている時に聞こえてくる音をマイクで拾い、リアルタイムでリミックスし、それを聞かせるというもの。このプロジェクトはとても刺激的だった。このリュックを持っていれば、歩くDJになることができ、空き缶やフェンスが発する即興的なパーカッションをリズムとして重ねることだってできるのだ。

ジェレミー・ウッドの「GPSドローイング」は、フルカラーの特大フォーマットに印刷され、土曜日にブルックリン美術館のロビーに展示された。この作品は、アーティスト自身がGPSの受信機とラップトップを身に付け、街を車や自転車、徒歩で動き回って描いたもの。アーティストのいる位置とシンクロしてペンが動き、紙に描かれていくというプロジェクト。

カルロス・J・ゴメスによる「アーバルーン」はシティ・ホール広場でふわふわ浮いていた。それは、巨大なヘリウム風船で、ビデオプロジェクターとワイヤレスインターネット機能を装備しており、参加者がウェブサイトから送って来た画像や写真を、地面に投影することができるというもの。このプロジェクトは、偶然通りかかった道行く人の注目を多いに集め、世界中から送られてくるファイルの数々を見る人だかりができていた。デザイン、建築、テクノロジー、そしてアートの要素を取り込みながら、たくさんの人々の想像力をとらえ、公共のスペースを活性化させたプロジェクトと言えるだろう。

Mobile Media, Art and the City
会期:2004年10月1日〜3日
会場: City Hall Park & Brooklyn Muuseum of Art, NYC
http://www.spectropolis.info

Text: Carlos J. Gomez de Llarena from Med44
Translation: Naoko Fukushi

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