ディスラプティブ

PEOPLE


オークランドの中心から5分ほど離れたところに、K-Roadという通りがある。観光ガイドなどでは多分夜歩かないようにと書いてあるようなエリアなのだがアダルトショップなんかの周辺にナイトクラブやカフェ、アーティストたちのギャラリーやアトリエなんかが多く点在している。

友人に誘われて、このK-Roadに最近オープンしたという「DISRUPTIVギャラリー」に足を運んでみると、なんだか元気なヒップホップな人たちがたくさんいてびっくりした。奥の方のスタジオへ誘われてのぞいてみると何人ものグラフィティーアーティストが制作活動をしていて、ここはギャラリーというよりコミュニティセンターみたいだなぁと思いDISRUPTIVのメンバー、ジョニーに話を聞くことにした。

DISRUPTIVは、オークランドをベースにグラフィティ、デザイン、イベント等、ヒップホップに関連する活動で注目を浴びているグループだ。このグループは3年ほど前よりグラフィティーや音楽関係の活動を行っていた Askew (エイリオット) と 4Higher (ジョニー) に、ビジネスマネージャのデイルドレが加わる形で3人で活動を開始した。初めはグラフィティスタイルをビジネスにしていくのに苦労し、ロゴデザインや店の壁を塗る仕事などをしていたそうだ。しかし、ここのところのニュージーランドヒップホップの人気により、ミュージックビデオやCM等の仕事が入るようになり、今ではボーダフォン等のCMも手がけている。
ここ数年、企業等がニュージーランドの若者をメインとしたマーケットをターゲットにする場合、ヒップホップカルチャーというのは、欠かせないものになってきているようだ。

ギャラリーの奥のスタジオではアーティストがスプレーペイントを器用に使い、Tシャツから金属、家具などいろいろなメディアが次々と新しい作品へと生まれ変わっている。
それにしてもここのスタジオ、いろいろな人が行ったり来たりしていて非常に元気がある。今では、20人ほどのメンバーがここを中心に活動しており、話を聞けば聞くほどヒップホップに関することを、いろいろやっている。
メインのグラフィティーデザインをはじめ、映像制作、ラジオ番組、ヒップホップの音楽イベント、DJワークショップ、ブレイクダンス教室、ギャラリーでの展示、そして、DISRUPTIV Magazine等の出版、などなど、本当にエネルギーのある人たちだ。

今展示されているのは、「Desurorama」という名前の展示で、ドイツ出身のグラフィティーアーティストDesurの展示だ。
Desurの作品の中では、ニュージーランドの看板をはがしてきたようなものにスプレーされた作品が目を引いた。また彼は、ここのスタジオで寝泊まりしているようで、アルバイト先のカフェから大量に余ったサンドイッチをもらってきてみんなに分けたりしていて、家族的な雰囲気だなと感じた。

DISRUPTIV Magazineは、年に2回出版されていて、ニュージーランドのグラフィティーアーティストの作品を中心に構成されている。 また今回で4号目となり、今回からはレジデントDJによってニュージーランドのヒップホップミュージックをミックスしたCDがついているそうだ。

ジョニーによると、彼らは「DISRUPTIV Magazine」を海外へ発信するツールとして認識しており、現在海外ではオーストラリア、日本、アメリカ、ヨーロッパで販売されているそうだ。中でも日本への進出を次のステップとしたとの話だ。ビジネスマネージャーのデイルドレが日本に住んでいたこともあり、来年にはニュージーランドのアーティストのグループをまとめて日本各地を訪れるツアーを計画しているそうなので読者の中でも彼らに興味のある方はメールを出してみてほしい。


DISRUPTIVギャラリー

住所:145 Karangahape (K) Road
営業時間:月〜金 10:00〜18:00 土日12:00〜
deirdre@disruptiv.com
http://www.disruptiv.com

Text: Kentaro Yamada

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