ジョーカー

PEOPLE


90sqm」は、広い範囲でのバックグラウンドと影響力を持った、前衛的かつ才能のあるアーティストを紹介する場として設立された。
今月は、大西洋を超えてやってきた、アーティストとしては「ジョーカー」という名義で活動する、ジェリー・インスコーの展覧会が開催されている。

ワシントン生まれのジョーカーは、 1985年の夏にグラフィティを始め、現在は北西部に住んでいる。34歳にしてジョーカーは、アメリカとヨーロッパで開かれた数多くの展覧会だけでなく、バートンのスノーボードデザインや、ナイキ・プレストのプロジェクトがスタートする際のキャンペーンへのデザイン提供、また彼が個人的に情熱を傾けているタトゥーデザインなどなど、多彩な仕事を手掛けてきた、名声あるグラフィックアーチストだ。ジョーカーとコラボレーションをしたことのあるアーティストには、コーディー・ハドソン、ダレック、ジャイアント&ジム・ダーリンなどがいる。

今回の展覧会は、ジョーカーにとってアムステルダムでは初めての開催ということもあり、彼の最も得意とする表現方法であるペンとインクを使ったものが多く展示されたが、デジタル作品もいくつか見られた。彼は去年あたりからコンピューターに焦点を置き換え、コンピューターの持つ可能性を模索し始めた。「僕は最近、コンピューターを使うことに自分の時間を費やし始めました。自分にとって新しい試みであり新鮮に感じるからです。この展覧会でいくつかのデジタル作品を紹介していますが、技術的レベルに関してはまだまだだと思います。」

彼の描く作品の強いラインは、彼が現在一番のお気に入りのメディアだという“木”の上でも健在だ。そのような作品もいくつか見ることができる。「僕は木目が好きで作品にもそのまま表れるように用います。そのでこぼこした感じがすごく好きですね。」

ショップで展覧会をするというのは、アート自体をもっと一般の人々に受け入れられやすくするための最近の流れでもある。こうした傾向は、クリエイティブな表現を見せる、従来までの場所に退屈してしまった世間に、“展覧会”のイメージを変え、必要とされていたインスピレーションの源となっている。ジョーカーにとって、「親しみやすさ」というのは大事な要素の1つのようだ。「ショップで展示するのは好きです。ショップの一般的な客層は、アーティストよりも、書く仕事をしている人の方が多いように思います。グラフィックとグラフィティの境界線上にある僕のような作品であれば、客層はもっと広がるでしょう。僕自身としては、ライターでとどまることなく、もっと広くたくさんの人に見てもらいたいと思っています。」

ジョーカーの作品は「90sqm」にて7月末まで展示される。そして2005年1月にはボストンにて、トランセンド・アンド・ブラッドクロットというア−チスト集団のメンバー数名と共に、グループショーを開催予定。

90sqm
住所:LevantPlein 52, KNSM Eiland 1019 MB Amsterdam
セントラル(中央)駅から28番か32番のバスに乗車
www.90sqm.com

Text: Ania Markham from Post Panic
Photos: courtesy of JOKER
Translation: Naoko Fukushi

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