ナタリー・スティップアウト

HAPPENING


「夕食の料理がアートパフォーマンスの一部」なんて夜を想像してみてください。カラフルでおとぎの世界に迷い込んでしまったような、夢のような夜を。ナタリー・スティップアウトの世界へようこそ。ようこそ「 スシ・アート」へ。

アムステルダムを拠点にするアーチスト、ナタリーは独特のパフォーマンスで人々の味覚と魂を刺激する。「アート・オブ・ピューリフィケーション」は、現在彼女が行なっているパフォーマンスで、ナタリーはオランダ中、果てはデンマークまで、様々な人々を前に、一夜限りのパフォーマンスをしている。「観客は、とても幅が広くてばらばらです。シャネルに身を包んだデン・ハーグの女性 50 人の日もあれば、翌週にはアムステルダムの広告代理店、ケッセルズクレイマーの社員というように。」

そのパフォーマンスは、ナタリー自身が書いた童話に沿って進行する。「スシを選んだ理由は簡単です。とても美しく、小さくてカラフル。そして信じられないほどの繊細さを兼ね備えている。しかもスシに関しては、少し経験もあるという強みもあります。」彼女は以前、アムステルダムのカルト的な場所「ウィンストン」でスシの露店のようなのを開いていたそうだ。

彼女が提供する素敵な夕食は、約1時間のパフォーマンスと食事の時間、時にはムードを保つために DJ がプレイすることもあり、平均3時間に及ぶ。彼女のパフォーマンスは繊細で、表現力が豊か。ナタリーは童話に沿って演じるだけではなく、観客1人1人とのコミュニケーションを忘れない。彼女の着ている美しい衣装は、アムステルダムのアーチスト、ファッションデザイナーである、アイコ・ディンクラがデザインしたものだ。

パフォーマンス中、彼女は金色の糸で手作りしたネックレスや、不思議なものが入った封筒などを観客に渡していく。何か手元に残るものを持って帰ることができるように、ということだそうだ。オーディエンスは、形のあるものとないものの両方を楽しむことができる。このパフォーマンスはとてもフェミニンな感じがするが、男性と女性では反応は異なるのだろうか?「女性からの方が評判は良いですが、男性でももちろん気に入ってくれる人はいます。好みによると思います。パフォーマンスはフェミニンな雰囲気がありますが、言葉に存在感と強さを持たせるために、あえてナレーターは男性にお願いしています。」

このパフォーマンスを始めたきっかけは何だったのだろうか?「私は、まず第一にアーチストです。最初はインスタレーションをしており、それも楽しかったのですが、料理にもとても興味があって、その2つの世界を融合できたら面白いと思ったのです。最初はとても小さかったけれど、今少しずつ大きくなってきています。」

「現在は、童話の本を制作しており、それが単なる童話ではなく、私自身の個性や考え方を反映できるような、童話以上のものにできればと思っています。また、手に取った人が、大切にとっておきたくなるような、特別なものにしたい、という思いもあります。今は実現に向かって、助成金について調べているところです。もう一つの夢は、日本でこのパフォーマンスを発表することです。日本でどのように受け入れらるかを見てみたいです。私は、日本文化の繊細さ、細やかさがとても好きです。『アート・オブ・ピューリフィケーション』は、日本の美的感覚や雰囲気を持ちつつ、西洋のロマンティシズムも持っています。日本で発表する事は、私の未来の大きな計画です。」

Text: Ania Markham from Post Panic
Photos: Courtesy of Nathalie Stiphout
Translation: Naoko Fukushi

【ボランティア/プロボノ募集】翻訳・編集ライターを募集中です。詳細はメールでお問い合わせください。
コントワー・デ・コトニエ公式通販サイト | 2016 SUMMER SALE
MoMA STORE