ジュヌビエーブ・ゴクレール

PEOPLE

フランスのグラフィックデザイナー、ジュヌビエーブ・ゴクレール。写真、キャラクター、日常のあらゆるものをコラージュしながら、イメージを作り上げるのが彼女のスタイル。今年2月には、フランス・パリの出版社「ピラミッド」から「デザイン&デザイナー」というシリーズの1つとして作品集がリリースされるなど、今注目すべきデザイナーの1人だろう。


まず始めに、自己紹介をお願いします。

ジュヌビエーブ・ゴクレール。フランス在住、グラフィックデザイナーです。活動を始めてからこの12年の間に、プリントや、ウェブ、映像など様々な分野で仕事をしています。1991年、パリのアーツ・デコ・スクールを卒業後すぐに、フランスのエレクトロニックミュージックレーベル「Fコミュニケーション」のアーチスト、ローラン・ガルニエや、スキャンX などのスリーブデザインを手掛けました。その後95年から99年までは、クンゼル&ディガと共に、ドミトリ・フロム・パリや、イヴサンローランの為の映像制作をしました。99年には、スエーデンのEコマースサイト「BOO.COM」でサイト制作に関り、その後ロンドンでは、ミー・カンパニーとも仕事をしていました。2001年にパリに戻ってからは、イラストレーションやキャラクターデザインなどを中心に活動しています。

最近の活動内容について教えてください。

実に様々なことをしています。今はイラストや、グラフィックデザイン、映像、アートなど、何でもできるので、どんなメディアであっても心地よさを感じて、現在の状況を楽しんでいます。「PLEIX」のメンバーとしても活動しています。

今年2月に、フランス・パリの出版社「ピラミッド」から「デザイン&デザイナー・シリーズ」の1つとして初の作品集がリリースされましたが、これを出版することになった経緯を教えてください。

出版社から、作品集を出版しないか、と依頼があったのですが、最初は、断りました。というのも、まだ作品集ができるほどそんなに作品の数もないので、無理ではないかと思ったからです。でも彼らがレイアウトのテストをしてみた結果、大丈夫そうということになり、それで承諾しました。それから掲載したいイメージを選考していきました。

デザインされたキャラクター達をみていると、違った世界に入り込んでしまったのかと思う程、そこには独特の世界が作り上げられている感じがします。あのようなキャラクターは、どのように生み出しているのですか。

いろいろなところで見つけた様々な形をサンプリングして制作しています。例えば、シンプルな円や線のような形から様々な形まで、自分の巨大なデータベースから引き出して、それをミックスしていきます。プロセスはとても単純ですが、とても時間がかかります。イラストレーターファイルや写真など沢山のものを集めてCDに保存しているのですが、そのままだとぐちゃぐちゃで分けが分らなくなるので、音楽のように、いくつかのイメージの種類に分類して、新しいデータバンクとして保存し直しています。
キャラクターを作るのは割と簡単で、1つの円を身体に、2つの円を目に、2本の線を腕や足に、というように単純なものです。顔の表情はありません。なぜなら、背景となる絵こそがとても重要で、そこからどんなエモーションを感じるかは見る人それぞれに委ねられればと思うからです。白黒のキャラクターを用いた、コミック本「L’Arbre Genialogique」を制作しましたが、それがとてもいい経験になっています。

作品集の中で「20代のときに、失くなってしまった、とかげのぬいぐるみの足を飛行機のプラモデルの部品で作った。」と書かれていますが、異なった物を組み合わせるというスタイルはそのころからあったのですか?

もっと前からそういうことがありました。写真とドローイングのコラージュやストローとスパゲティで立体物をつくったり!小さい頃からそういうことをしていました。

PLEIXの一員としても活動をされていますが、ここでは、主に映像を制作しているようですが、静止画と比較して、映像で面白いところは何でしょう?

そうです、「PLEIX」の7名のメンバーのうちの1人として参加しています。PLEIXは、2年前に様々な分野の集合体として結成しました。
静止画に動きをつけるということは、絵に命を吹き込む、一番良い方法だと思います。自身では、プリントの世界からキャリアをスタートしたので、イメージを動かすということは、私にとって魔法のようなものです。また、PLEIXのメンバーの1人でもある、「BLEIP」との仕事は、音楽やサウンドデザインの重要性をいつも気付かされます。

PLEIXについて、もう少し詳しく教えてください。

PLEIXは、3Dアーチスト、グラフィックデザイナー、ミュージシャンの「BLEIP」などからなる、7人のチームで、2001年に結成しました。主にモーショングラフィックとフィルムを制作しており、私はその中で、グラフィックとアニメーションを担当しています。これまで、「イー・ベイビー」、「サムタイムス」、「クリックス」、「ノー」などのオリジナル作品や、「アスリート」、「フューチャー・ショック」などのミュージックビデオを制作してきました。そして今後は、ミュージックビデオに加え、コマーシャルもやっていこうと考えています。PLEIXでは、1つのプロジェクトを全員で取り組まずに、2人から4人くらいの小さなチームで動きます。私たちは、何かしっかりした組織でもないし、会社でもなく、オフィスさえありません。スキルとアイデアを共有する友達同士のような繋がりです。

フランス、パリのクリエイティブシーンについて、興味深い動きは何かありますか?

自分よりも若い世代のグラフィックデザイナーを探していますが、なかなか見当たりません。ポストM/Mはどこにいるのでしょう?

今回、手掛けていただいたカバーデザインのコンセプトを教えてください。

自身の次のステップとして、白黒のベクターキャラクターと写真の合成によって、ストーリーをつくり出し、イラストにエモーションを与える試みをしてみました。

今後の予定について教えてください。

自分のスタイルを作り続けること。将来は、コミック本や、ショートフイルムを作りたいです。また、PLEIXのミュージックビデオやコマーシャルの仕事も続けていければと思っています。 チームでの仕事と1人でする仕事を両立していきたいと思っています。

読者にメッセージをお願いします。

日本のカルチャーは大好きです。いつか東京や京都など日本を訪れてみたいです。田舎の方にも行って、トトロにも会いたいです。

Genevieve Gauckler
住所:17 avenue Trudaine 75009 Paris, France
TEL:+33 1 40 23 04 13
genevieve@g2works.com
http://www.g2works.com

Text and Translation: Naoko Fukushi

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