「フュージティヴ」展
HAPPENINGText: Matt Owens
Niko Stumpo
元プロのスケートボーダーという経歴を持つ、ぺインターのニコ・スタンポは、現在ミラノにある「QUAM」というエージェンシーでクリエイティブ・ディレクターとして活動中。グラフィティとカートゥーンのちょうど中間点が彼のスタイルだ。彼のサイトでは、“全てを破壊する”という気迫が感じられるキャラクターが紹介されている。また彼の作品は、ティラーナとバレンシアで開催されたビエンナーレの展覧会と、パリのポンピードゥセンターでも紹介された他、アーキティップ・マガジンの10号でもフィーチャーされた。
Scien and Klor
シェ-ンとその妻、クローは、パリで活動するグラフィティ・アーティストとグラフィック・デザイナーのカップル。123KLANのグラフィティ・チームの一員として、ヨーロッパの各地で作品を発表。ザ・ブロンクスからズーリッチ、シンガポールまで、グラフィティのデモを多く制作してきた。唯一無二のユニークで斬新な方法でグラフィックデザインとグラフィティを織りまぜるのが彼等の特徴。作品はストリートでも、オンライン上でも見ることができる。
Matt Owens
テキサス州出身のマット・オーエンスが、アート作品やグラフィックデザインを手掛け始めてから早6年。99年にはデザイン事務所・ワンナインをニューヨークに設立した。マットのデジタルに描写された作品は現在、ロサンゼルスのニュー・イメージ・アート・ギャラリーで開催されている、リッチ・ジェイコブスのキュレーションによる展覧会「ムーブ 8」で紹介されている他、昨年はサンフランシスコのサウザン・エクスポージャー・ギャラリーでも紹介された。アーキティップ・マガジン13号の見開きの作品も、マットのものだ。
Rick Froberg
リック・フロバーグはアーティスト兼ミュージシャンという、2足の草鞋で活動している人物。彼の作品は、アルバムの表紙、パンクロック誌、スケートボード、ギャラリーの壁などを飾っている。グラフィックとイラストレーション的な感覚が、ペインティングと融合されているのがリックの作品の特徴。それにより、コミックとコマーシャルという超現実的なハイブリッドが確立するのだ。
リビエラ・ギャラリーは、ニューヨーク市内ブルックリンのウィリアムスバーグにある、5名のデザイナーによるコレクティブなプロジェクト。利益よりも、デザインを愛する心から誕生したギャラリーで、アートテイストな写真とデザインのミックスをするのが目的だ。
FUGITIVES
会期:2003年1月23日〜2月23日
会場:Riviera Gallery
住所:103 Metropolitan Ave., Brooklyn, NY 11211, New York
info@seeyouattheriviera.com
https://www.seeyouattheriviera.com
Text: Matt Owens
Translation: Sachiko Kurashina