ビンセント・デュポントロエ
若手フランス人デザイナー、ビンセント・デュポントロエ。誰もが彼の成功を妬むだろう。25才でファッションショーを開いたり、国際的な雑誌で賞賛されたり、フランスの最も有名なジャーナリストと一緒にテレビ番組に出演したりしている。最も優秀なパリの6人デザイナーのひとりに選ばれた、ヴィヴィアン・ブラセルのように。
高校を卒業してから、ビンセントは実業家になるために、マルセーユからパリへと引っ越した。それまでに彼は、ビジネススクールへ通い、イタリアの最も有名なブランドでインターンシップの経験も積み、パリではブランド店の経営を任されたのだ。このことはとても重要な経験であった。
彼ははじめ、スーツのテーラー会社に入り、見るだけですべてを覚え、すぐにその才能を発揮。1年後、初めて2000年春夏のレーディス・コレクションを発表する。彼の作品は、リ・デザインされたメンズのクラシックスーツとフォーマルなドレスの二つのタイプに分かれる。
彼のビジネスの手法は、マネージメントとマーケティングの勉強の結果にもとづいている。彼は時間を無駄しない。自分のファッションブランドの会社をパリですぐに立ち上げ、1年間彼は、メンズのスーツをデザインし、またアトリエではいろいろなジャケットや独特の布を作り出した。
2003年1月に初のジーンズとプレタポルテのコレクションを発表し、現在フランスと海外の有名店で販売されている。今回のコレクションでは、ナチュラルなレースや鉄など、4つの違う素材を起用。落ち着きと永遠の優雅さ、上品さと質のバランスのとれたコレクションであった。
自信を持て、ビンセントは言う。「ジーンズは鎧(よろい)となり、オートクチュールは世界を魅了する。私のコレクションはあなたの魅惑の武器になる」と。
Vincent Dupontreue
住所:70 rue de Rennes, 75006 Paris
TEL:+33 (0)1 42 84 10 64
www.vincent-dupontreue.com
Text: Clarisse Dusser