メディアシティ・ソウル 2002

HAPPENINGText: Chris Lee

デジタルムービー、ファインアート、デジタルパフォーマンス、デジタルプリント、ピクチャーなどを紹介する第2回ソウル国際メディアアート・ビエンナーレ、メディア・シティ・ソウル 2002。韓国のナム・ジュン・パイク、アメリカのジェニファー・スタインカンプ、ケン・ファインゴールド、フランスのキャサリン・イカム、ギリシャのミルトル・マネタス、韓国の若手キム・ギュワン、アン・スージン、ヤン・マンキ他、130名ものアーティストが参加している。


Paik, Nam-June "Lunar Calendar New Year"

月に関する最新のインプリケーションの、理知的な憶測から始まるバーチャルスペースの旅を楽しめる今回のビエンナーレ。展示室である暗いサイバースペースにあるモニターとスクリーンからは、青い光が発光される。それはまるで月光と月の表面を比較しているようだ。

メディアアート・ビエンナーレの目的は、テクノロジーアートという実験的なメディアを通じて、新しい美的経験を広く知ってもらうこと。今年のビエンナーレは「デジタル・サブライム」「サイバー・マインド」「ルナ・ノバ」「ルナズ・チルドレン」をコンセプトに、世界中から集められたメディアアートにおける最新のトレンドを紹介している。


Miltos Manetas "Abstract SuperMario"

野外プロジェクトでは、メディア作品を紹介。長い歴史とソウル市民の喜びと悲しみがつまった徳寿宮の壁に沿って歩くことで、ノスタルジックな気分に誘ってくれる。「デジタル・サブライム」では、月のコントラストを利用して、サイバースペースでの現代的な概念の絶頂の状態を紹介。そして別のオンライン要素として、展覧会をぐるっと取り囲むような小惑星を展示しているのが「サイバー・マインド」だ。ここでは、ウェブを通してメディアの世界の旅を楽しむことができるだけではなく、それが置かれている環境を見ることもできる。またここでは、メディア・アート・アソシエーションなど、多方面の機関が参加していることも特徴のひとつ。オープン・メディア・コミュニティーによるメディアアートの将来についてのフォーラムも開催している。

「ルナ・ノバ」では、日常生活における空間を作り上げることに挑戦。メディアアートの世界が、庭、玄関、居間、台所、風呂場、寝室、書斎などにカジュアルに広がり、私達の生活とメディアの関係を表現している。この「ルナ・ノバ」プロジェクトの目的は、ルネッサンス時代の芸術家達が、新しい未知なる世界を夢見たように、ビューアーが持っているサイバー的な美に対する感受性を膨らませてもらうことだ。

未来、子供、そして若者達をフィーチャーし、メディアアートを通じて自己表現をする場を与えているのが「ルナズ・チルドレン」だ。デジタルメディアのクリエイティブな部分が紹介されており、ターゲットは若者とその両親だ。このプロジェクトがサイトとなり、メディアアートという手段が、子供達の意見交換の場となり、また彼らのクリエイティビティーを全面的に表現してくれればいい、と願うばかりである。自らの作品を作り上げることで、将来のメディアアーティストとなる若者達はその夢を膨らます。そのクリエイティブの過程を、初めから終わりまで見ることができるのがこのプロジェクトだ。

Media City Seoul 2002
会期:2002年9月26日〜11月24日
会場:Seoul Museum of Art
住所:61 Deoksugung-gil, Seosomun-dong, Jung-gu, Seoul
TEL:+82 (0)2 2124 8800
http://www.mediacityseoul.org

Text: Chris Lee
Translation: Sachiko Kurashina
Photos: Chris Lee

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