エコーパーク・フィルムセンター

PLACEText: Aya Muto

「フィルム・センターへようこそ」。いつも気さくに挨拶してくれるのはエコーパーク・フィルムセンターの共同創業者であるパオロ・ダバンゾとケン・フォンテイン。時にはそこに他のスタッフが加わる。

エコーパーク・センターは、隣に、33 1/3ブックストアとスケートボードショップがあるアルバラード・アートコンプレックスの中心に位置しており、2001年12月の創業以来、買い物ついでの様々な客を寛容に迎い入れている。16ミリ、スーパー8のカメラ・映写機機材、アーカイブ資料(ビデオレンタル代 1ドル/1週間)を得意としており、青少年向けのメディアアクセスセンター、毎週上映を行うシアターを併設、8ミリ、16ミリ機材の修理も行っている。

感じの良いイタリア系のダバンゾは、「ラ・ファミリア」(イタリア語で「家族」)と書かれた看板を店先の窓に誇らしげに掲げ、『これがすべてを表しています』と述べ、このロサンゼルスという映画都市において、コミュニティベースの小規模映画を育むという意志を表し、『この街は商業的に成功した映画で溢れかえっていて、残念ながら真の映画作りに対するサポートをほとんど供給できていません。私たちは、一般的にハリウッドではまだブレイクしていない実験映画やドキュメンタリーのような言語的な説明を伴わない作品に力を注いでいます』と述べた。

ダバンゾは、責任を持って先行上映、キュレーションを行っているものの、毎週木曜日に限っては趣向の異なる作品を提供し、多様性を求める観客を手離さないようにしている。提供している作品は言語的な説明を伴わないものがほとんどで、サイレント映画に、DJ、オペラ歌手、パンクバンドが音を付けることもある。ショーは毎週売り切れ、広々とした空間は多様な世代の映画好きでごったがえす。

『金曜日と日曜日にも特別上映会を行っていますが、そちらもとても人気があります』とダバンゾは述べた。実は、センターは、スラムダンス映画祭(サンダンス映画祭に対抗したインディペンデント映画祭)、シルバーレイク映画祭(マイク・ミルズやジェフ・マクフェトリッジが地元のアーティストとして参加者している)にスクリーンを提供している他、エコーパーク・24アワー・フィルム・プロジェクト(ゲリラスタイルで、撮影、編集、上映を24時間で行う)などの独自企画も行っている。

ダバンゾは、情熱的なフィルムメーカーでもあり、かつて世界中と旅して彼のポリスター・プリンス・プロダクションと共に「スーパー スーパー8 ロードショー」というツアーを率いていた。すべては、彼の仲間の映像作品と旅の途中で得たものを仲間たちと共同で上映したことが始まりであった。エンターテイメントの類が滅多に享受されないような地域でもロードショーを行った。複数年にわたってツアーを行い、それぞれのコミュニティにおける受け入れ方を経験し、最終的に、彼の今まで行ってきた活動を生まれ育った街に持ち帰って始めようと考えるようになったのだ。

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鈴木将弘
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