デヴィッド・ラシャペル「オール・アメリカン」展

HAPPENING


トニー・シャフラジ・ギャラリー」で行われているデヴィッド・ラシャペルの「オール・アメリカン・ショー」。私が行った日の会場は、ファッション関係者、モデル、編集者、そしてダウンタウンのストリートシーンで活躍する人たちなどで溢れ返っていた。何か忘れているような気がしたのは、ラチャペルの写真の重要な題材となっている有名人たちがいないことである。それ故に、有名人を見たい、という私たちの望みにおいては、作品は中心的なものという存在ではないようだ。

ギャラリーに入ると、「I-D」、「ザ・ニューヨーク・タイムズ・マガジン」、「ローリングストーンズ誌」、「ヴォーグ」、ザ・フェイス、「ザ・ロンドン・サンデー・タイムズ」、「ヴァニティー・フェア」の写真の世界に引き込まれていく。印刷されたページよりも大きい彼の作品をこれまで見た事はなかったが、サイズが大きいということで、普段、工夫のし過ぎで見逃されてしまうアート・ディレクション、照明、衣装、メイクなど、彼の才能を詳しく見ることができた。もちろん、そのような工夫の要素というものは大抵、デジタル的技法の結果からもたらされるものである。彼の写真でのこの手法は、有名人を起用するということで、興味深いものとしている。多くの題材は幅広く、公衆の目が向けられているある特定ものだ。もちろんそのような彼の活動は、予想通り論議を引き起こす事になる。

レッド・ホット・チリペッパーズモビーエミネム、トレイシー・ローズ、P・ディディー、ヒラリー・クリントン、レオナルド・ディカプリオ、リル・キムブリトニー・スピアーズシルベスタ−・スタロ−ン等、様々な有名人の写真が紹介されているこの展覧会。合成写真は、ホイットニー・ヒューストンとパメラ・アンダーソンのものだ。オール・アメリカンというタイトルからは、有名人と共にアメリカの魅力についてからかっているかのように思える。アメリカの理想に関するこれらの作品は皮肉にも、アメリカ人よりも、アメリカ人ではないオーディエンスに好まれるようだ。

David LaChapelle: All American
会期:2002年7月16日〜9月21日
会場:Tony Shafrazi Gallery
住所:119 Wooster Street, New York, 10012
TEL:+01 212 274 9300
dlc@davidlachapelle.com
http://www.davidlachapelle.com

Text and Photos: Michael Foronda From Tronic
Translation: Sachiko Kurashina

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