エナメル

PEOPLE


渋谷に、まだ、オープンして2年目の、「DESPERADO」というセレクトショップがある。大きなガラス張りのウインドウは、シーズンごとに、いろんなアーティストやデザイナーがディスプレイしていて、ぷらっと代官山へ散歩するときは、いつも足をとめてみてしまう。犬小屋の置かれた庭があって、ゴチャゴチャしたところにある東京のショップとは違い、ちょっとのんびりした感じが楽しめるところでも。

そんなショップのDMを、オープン当初より手掛けているデザイナーが「enamel」。そのDMが、あまりにも印象的で、ボク自身、次のシーズンのDMが届くのを楽しみにしているひとりでもある。というのは、庭の犬小屋に犬がいるという設定で、その犬が旅にでるというストーリーは、シーズン毎に話しが展開していく。

「ある日、旅にでた犬は、どこかの森に迷い込み、そして、夜を迎えたお腹がペコペコの犬は、生えていたおいしそうなキノコをたべてしまう。すると、なんとも不思議な世界に…。地面からは、草木に雑じってひとの足が生え、水辺に映った牛の影には少女の姿が。そんな犬のわけわからん世界の旅は続き、ようやく、なんとかもとの小屋にたどりつくことができたと思ったら、ブタになっちゃってたという、ちょっと笑えるお話しに。でも、実はこれも、母親が子供に読んで聞かせていた、おとぎ話の世界だった」。

これは、ボクの感じたストーリだけど、文章もなく、モノクロの影絵だけでつくられた作品は、グラフィックだけで表現し、伝えるというおもしろさがあり、DMを手にした人によって、いくつものストーリーを生む。ただカッコいいいだとか、かわいいだとかいうのではなく、ストーリーとメッセージのあるDMは、もらう側にとっても、うれしく大切にとっておきたくなるのでは。

「enamel」は、2001年からスタートした、グラフィックデザイナーとバックデザイナーによるユニットで、グラフィックアートワークの他、バック、パンツ、Tシャツなどもデザインしている。ひとつひとつ手作業によりシルクプリントされたアイテムは、微妙なニュアンスの違いがあっておもしろい。

ちょっと女性的ではあるが、ボクも、バックを小旅行に行くときはいつも使っていて、男のコでもカジュアルに使えるところがお気に入り。春には、3rd コレクションもあり、またまた、今から楽しみ。バッグは、下記のショップの他、ウエブでも購入可能です。

enamel
Points De Suspension 03 3770 1737
DESPERADO 03 5459 5505
Double Vision 096 325 0235
enamel@mx6.nisiq.net
http://www.enamel.jp.org

Text: Satoshi Ota from Ponchi Design

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