ジャパニーズ・アート・ナウ展

HAPPENING


「ネオ・トウキョウ:ジャパニーズ・アート・ナウ」は、 1990年代後半に頭角をあらわした日本の現代アーティスト作品を紹介している。アーティストの多くは 1960年以降の生まれで、魅力溢れた様々な方法で自分達のアートを実践し、都会的なテーマを探究している。共同で助け合う文化からコンビニエンスストアまで、新しいミレニアムに日本が抱える問題や重要な概念を洞察している。

ヤノベケンジ。日本の原発や広島、長崎の環境破壊、人類が直面する原子力発電や核兵器の増殖からアイディアを展開し、世界破滅から身を守る放射線防護スーツ、車などのアイテムを用いたサバイバルマニュアルをアートにしている。

最新の作品は2001年に行われた「アンテナ・オブ・アース」のインスタレーション。 500あまりの小さな原子模型の中心に「アトム・スーツ」を着た作者が片手にヘルメット、もう一方の手に儀式的なアイテムを持って立っている。このアーティストを人類のアンテナに例えると、彼は未来の世代に重要なメッセージを伝える予言者的な人物だ。オーストラリアでは最初の開催となった「アンテナ・オブ・アース」では新しい写真作品「未来の廃虚」という作品も展示された。このエキジビションのために作られた作品だ。アトム・スーツをきたヤノベが真っ白な塩の原野に立っている。以前そこは湖だった。場所、時間を特定しないことで、まるで果てしない虚空に迷いこんだように見える。そしてその虚空は過去、現在そして注意しなければ我々を待ち受ける未来のはざまに存在する。

奈良美智の絵や彫刻は空想、そして時には子供時代の不安な世界を呼び起こす。このエキジビションで奈良は「リトル・ピルグリム(ナイトウォーカー 1998)」と呼ばれる彫刻作品、一連のドローイング、シドニ−の展示用に用意された絵皿三つを展示。

幼少時代のマンガに影響されているので、奈良の作品は遊び心に富み、かわいらしい。しかし同時に我々を不安にさせ、少々邪悪すぎる気もする。リトル・ピルグリムは夢見心地で空想しているような5つの小さなフィギュアが円状に配置された作品。

奈良の絵は「リトル・ファット・ガール」の気まずさや恥じらいのような感情から、「アングリー・ガール」の反抗的な怒りなど、様々な感情をキャラクターの顔の表情やボディーランゲージで伝える。個であれ複数であれ、このアーティストが描く特定の年代の子供達は未来に対する混乱と不安が目立った時代の象徴だ。

NEO-TOKYO: Japanese art now
会期:2001年11月10日〜2002年2月10日
会場:MCA,
住所:Circular Quay, Sydney
http://www.mca.com.au

Text and Photos: Luca Ionescu from Luca Ionescu Design
Translation: Eriko Nakagawa

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