イントロ

PEOPLE

今回、SHIFTのカバーデザインを担当してくれたのは、ロンドンを拠点に活躍しているクリエイティブユニット INTRO。これまでに「プライマル・スクリーム」や「ステレオ・ラブ」などのジャケット制作をはじめ、TV番組、ウェブサイト、本などオン/オフラインで様々な活動を展開している。彼らの活動や、発売されたばかりのサンプラー2などについて、お話を伺った。


自己紹介をおねがいします。

ロンドンを拠点に活動している、クロス・メディア・デザイングループのイントロです。主にTVCM、音楽業界のキャンペーン、ウェブサイト、広告、ヴィジュアル・アイデンティティーなどを手がけています。私達のフィロソフィー(哲学)は「美学第一」です。

最近の活動について教えて下さい。

ケミカル・ブラザーズのウェブサイト、エキストリーム・スポーツ・チャンネルのTVCM、プレイステーション2のラディカルブック、ジル・スコット・ヘロンのフラッシュビデオと彼の本のプロモーション、ルーク・スレイターのアルバムキャンペーン、そして私達の新しい本「ディスプレイ・コピー・オンリー」のプロモーションなどが最近の主な活動です。

イントロが設立された経緯を教えて下さい?

イントロは私、エイドリアン・シャウエッシーとケイティ・リチャードソンの二人で設立しました。当初、2人とも違う会社で働いていたのですが、仕事にやりがいを感じられなくなっており、自分自身の会社を作る自由を求めていたような状態でした。そんな中、ラディカルワークができ、この業界で頑張る才能のある人達にフレームワークを提供できるイントロを設立したのです。

サンプラー2が近々発売されると聞いたのですが、イントロとして、サンプラーとはどういったものですか?

サンプラー2はもうすでに発売されており、大変好評です。ウエブサイトにリンクがあるのでチェックしてみてください。イントロにとってザ・サンプラー・ブックはとても重要な作品です。それはこの本を制作するにあたって、憧れの作品を作ったデザイナーや普段お会いすることのできないような方達と話をする機会に恵まれたからです。また、この本ではデザインにおける私達の視点を表現することもできましたし、レコード業界で働ける道も開けました。おかげさまで本の売り上げも上々です。

サンプラー2はどのような内容ですか? サンプラー2は前作と比べてどうですか?

内容は前作よりも良くなっています。サンプラー1でいい仕事をしたのを見てくれていたのか、デザイナー達も2回目だけあって、とても協力的で積極的に手伝いをしてくれました。私の予想だと、デザイナーの何人かはサンプラー1はイントロのためのエゴ・トリップだと思ったのでしょう!ですから、私達はサポートをたくさん受け、サポートサンプラー2の内容はより良いもので構成できました。

作品を作りにあたって、インスピレーションはどこから得ますか?

イントロにとって映画は影響力が大きいものです。私達はよく、新しい作品について話し合う時に映画の話から始めます。その他60年代のデザイン、ラディカルアート、カルチュラル・ライターズからもインスピレーションをもらいますが、音楽からのインスピレーションは私達の活動に大きく影響しています。

デザインにおける一番重要な面はどんなところにありますか?

協力することです。デザイナーとしてビジョンを持ったならば、本当にいい作品を作り上げるにはクライアントとの協力は不可欠だからです。

今回、SHIFTのカバーデザインを手掛けていただきましたが、どんなことをイメージしながら作られましたか?

60号であることと、SHIFTを明らかにする、おとなしくありつつもドライな、ちょっとちくちくするようなセレブレーションをイメージしました。

ロンドンのクリエイティブシーンについてどう思われますか?

何か、新しいダイレクションが必要なように思えます。同じことが何度も起こっていると思います。本当の革新的な作品というのは、オンラインで作られるものだと思うのですが。

日本についてはどう思われますか?

日本は大好きです。西洋人デザイナーのほとんどは日本びいきだと思いますよ。私はまだ日本には行ったことがありませんが、日本はいつも何らかのイマジネーションを呼び起してくれます。どこか、夢見るような。近い内に東京に行きたいです。皆、行くべきじゃないでしょうか!今年の夏に、ソウルで中島英樹とセミナーを開いたのですが、私は彼の作品の大ファンです。

最近気になることはなんですか?

音楽と芸術と文化です。

好きなヴィジュアル、あるいはグラフィックデザイナーは誰ですか?

中島英樹、キム・ハイオーソイ、ハイ‐レス(ロンドンのウェブデザイナー)、ピーター・サヴィル、エクホーン・フォース(ロンドンのプリントデザイナー)。古いデザイナー、アーチストだとワレイス・べーマン、ロバート・フランク、ヘルムート・ニュートン、サウル・バス、ロバート・ローセンベルグ、ロバート・マザーウエルなどが好きです。

最後になりましたが、これからの予定について教えて下さい。

イギリスのデザインシーンは今、クライアントがプロジェクトをキャンセルしたり、予算を削減したりと、とても危険な状態にあります。アメリカとアフガニスタンにおける世界情勢など、この状況に何の変化をもたらすわけでもなく、将来、生き残れるかがすべてなのです。大変な時期を過ごしていることになります。それでも私達は、私達が信じていることと首を切られた鶏が走り回るように右往左往しない、ということに執着していれば、どんなに苦しい状況の中でもベストを尽くしてやっていけると思っています。

イントロ
住所:35 Little Russell Street London WC1A 2HH, UK
TEL:+44 20 7637 1231
http://www.intro-uk.com

Text: Taketo Oguchi
Translation: Sachiko Kurashina

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