ノヴォシビルスク

PLACE


最近のコンテンポラリーアートにおける、ビジョンとアイディアの欠如を理解すると、グランド・スタイルを作り出す必要性を考える接触反応が起きるだろう。ロシアでは、新しくてアーティスティックである証は、近年、ネオ・アカデミズムコンセプトによるコンテストで獲得するステータスによって作られる。ネオ・アカデミズムは、PPF(ピースフル・プロスペリティ・フロント)グループのプロモーションによる、新しい活動だ。A・ギントヴト、A・モロキン、G・コソルコフは、ユーラシアの新しい首都、ノヴォシビルスクを創りあげるために、巨大プロジェクトに取り組んでいる。ロシアン・ルネサンスの地政学的なアイディアにインスピレーションを受けた彼らは、ユーラシアの地理的な中心地に新しいロシアの首都を建てることを提案している。そのコンセプトは、初めは現在の首都(モスクワ、サンクトペテルブルグ)が、あまりにも西の方、つまり国の発展のために西側を重視したコースに位置している事に関連していた。一方で、中国、インド、イスラム諸国とのパートナーシップが、とても有望視されている。彼らアーティストのデザインによると、ロシアは「中央の国」としての自覚を持つべきで、そのためには、首都はもっと東の方へ移るべきだということになる。

建築物の構成や、聖職制度、法典、そして「ゴールデン・メジャー」に対する法律は、都市構築のポリシーの核になる部分として位置付けられている。彼らの作った、逆説的な移転と、24の記念作品のプロジェクトの発足は、機能的な都市空間と、スタイリスティックな都市景観を作り出すアーティストの両方を定義付ける意味を持つ。

このアイディアの明解さは、5つのモニュメントのうちの最初に公開された「アポロ・イン・フォース」によって鮮やかに表された。この作品は、高さ100メートルの、チタンでできたアポロ・ベルヴェデールの像で、背後にはロケット発射システムが、水力発電所の岸に建てられている。ノヴォシビルスクは、芸術、科学、未来の街。アポロは、そのパトロンであり神である。ギリシャの女神の「震え」から発射されたロケットは、気象学的な天気の状態を調整するという、平和目的のために使われている。気候をコントロールする技量は、新しい首都としてのノヴォシビルスクにおける農業用地の成功の基になっている。酷寒の地の農業の復活は、「ゴールデン・ウェザー」ロケットシステムが、ソーラーバッテリーを積んだ「平和的」ロケットを発射しているからこそだ。宇宙探検は、舞い上がる白鳥のような「シャンバラ」コスモドロームの建設と共にスタートする予定だ。

すべてのモニュメントが機能的であるわけではない。ただ単にアイディアを提示しているだけの物もある。例えば、チタンでできた、核潜水艦のモデル「アトミック・オーソドックス」は、「平和的原子力」のシンボルだ。また、現在制作中のプロジェクトもある。プラトンの「キャピトリアン・ウルヴァリン」というテーマパーク、フィオドロフの「モノマクのキャップ」と名付けられたフライト・コントロールセンター、ベルディアイェフの「ガイデド・ミッシル・クルーザー『オーロラ』」という名のリバーポート等がそうだ。すべてのモニュメントは、ブルーインクのボールペンで描かれた、4.2/2.5mの大きさの絵で紹介されている。これは理想都市の、(十分に成し遂げられた時には)確信に満ちた未来的なプロジェクトだ。このプロジェクトは、ステート・コンストラクションのステート・デューマ・デパートメントが公式に推薦している。

Text: Sergey Safonoff from Neomega
Translation: Naoko Ikeno

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