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ジェフ・マクフェトリッジ 

PEOPLEText: Andy Thomas

ロサンゼルスをベースに活躍中のジェフ・マクフェトリッジの作品が、ここ数年の間、他方面のメディアで注目を浴びている。

パリのコレットギャラリーで行われた展覧会は、このカナダ人アーティストの北米のライジング・スターとしての知名度を大きくあげることになった。パルコギャラリーで開かれた展覧会では、プリント、キャンバス、デニム、ビデオといった彼の最近の作品が展示された。彼の手掛けたチャンピオン・グラフィックスによる作品は、バイリンガルのポップ/ユースカルチャー雑誌の「トキオン」でフィーチャーされ、日本のオーディエンスにも名を知られるようになり、東京の書店でもお馴染みになったガスブック9の、ブロック状のパッケージデザインも担当している。

今回のパルコギャラリーで行われた展覧会のためにマクフェトリッジは、彼のカモフラージュのようなファブリックデザインを模したソファ、ラグ、クッション、家具、アクセサリー、ポスター、さらにはフルサイズのテントまでもを制作して、日常雑貨、インテリア雑貨によるグラフィックな住環境を作り出した。ビースティーボーイズによるグランドロイヤルマガジンでは、物語スケッチ、風変わりで哲学的タグと一緒になっているコミックスタイルの奇妙なイラストといった作品を提供している。これらは、スノーボードメーカー、バートンのプロモーションキャンペーンとして行われたESPNのXゲーム「セーフティー・ファースト」に向けた、古典的でコメディータッチのアニメーションによるインスタレーションのモニターと共に収められた。また、他の実験的な作品や、ソフィア・コッポラの映画「バージン・スーサイズ」のアニメーションタイトルなども展示された。

チャンピオングラフィックスの作品と、彼の将来に向けたデザインの計画や、プロジェクトの方向性について、ジェフにお話を伺った。

まず初めに、自己紹介をお願いします。

ジェフ・マクフェトリッジです。

チャンピオン・グラフィックスの事について詳しく教えて下さい。どのようなプロジェクトに取り組んでいますか?

私が監督を務めた「シミアン」というビデオが、今週中に仕上がります。主題歌は「ワン・デイメンション」。「ソースUK」で発売します。、グリーンピースとデイズド・アンド・コンフューズド誌で、京都議定書から抜けようとしているアメリカの石油会社に対するボイコットキャンペーンのために、ステッカーとアニメーション作品も作っています。マーク・ジェイコブズの新しいグラフィックスも作っています。

デザインやモーショングラフィックの作品で、特に気に入っているものはありますか?

どんなものでもグラフィックスは、大好きです。

この展覧会は、どのようにして行われることになったのでしょう?

キュレーターの河内タカが、声をかけてくれて。コレットか米国音楽マガジンで私の作品を見てくれたのだと思います。

この展覧会について、何か特別なテーマはありますか?

かなり緩いテーマです。新作も古い作品も展示したかったので、見本市で見るような、デザインショーを基本におきました。それで「ア・ウェイ・オブ・ライフ」という、自分達の生活を取り巻くデザインを思い付きました。展覧会では、完全にグラフィックな環境を作ることを常に念頭においていました。「ア・ウェイ・オブ・ライフ」は、全ての作品は個人的、自伝的なものだということことも表しています。また、アニメーション作品やポスターは、まさに方向性を持ったPSAメッセージです。説教じみているとも言えるし、軽い警告でもあります。

何に、あるいは誰にインスピレーションを受けますか?

友達ですね。友達には、多くのことで助けてもらっています。ティム・コウ、バッキー、マイク・ミルズ、スパイク、恋人のサラ、セイクボン、DJスティーブン、ケビン・リオンズ・オブ・ナチュラル・ボーン、マイク・レオン・オブ・コモンウェルス・スタックスなど。

近いうちに何か予定はありますか?日本でこれからするプロジェクトなどは?

もっと沢山のプロジェクトを日本でしたいのですが、私は何か良いことが起きるのを待つタイプなので。家具や、その他の商品のデザインといったことをしたいと思っています。

シフトを通じて伝えたい、グローバルデザインコミュニティーに対するメッセージはありますか?

ステイ・ゴールド。

A Way of Life – Manifestation of Geoff McFetridge
会期:2001年6月29日〜7月30日
時間:10:00〜20:30
会場:パルコギャラリー 渋谷
住所:東京都渋谷区宇田川町15-1
TEL:03-6455-2697
https://art.parco.jp

Text: Andy Thomas
Translation: Naoko Ikeno
Photos: Andy Thomas

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