ロホ・マガジン

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日本ではビジュアル表現にフォーカスをおいた、ビジュアルマガジンがここ最近見られるようになってきたが、スペイン、バルセロナにも誕生しようとしている。ROJO(ロホ)・マガジンだ。制作を手掛けているのは、バルセロナのニューメディアプロダクション、シントニソン・スタジオ。設立者のスザンナとデビッドに発行のきっかけやその内容について伺った。


Art work by Andy Rosenthal


まず、あなた自身について教えてください。何故この雑誌をはじめようとしたのでしょう?

主にスザンナ・デル・バレとデビッド・クゥイルズによるシントニソン・スタジオは、バルセロナの他民族街、プラザ・デル・ソルの近くにあります。スザンナは、MBAを取得し、ほぼすべての仕事をカバーしています。デビッドはマーケティングエグゼクティブの後、ブラジルの有名スポーツブランドのプロダクトデザイナーを経験し、ここではコントリビューターとデザイナーのコーディネートを担当しています。シントニソンは、さまざまなクライアントとの仕事をこなし、他のどこにもフィットしないような作品を世に送りだすメディアを作り出そうと決意したわけです。コントリビューターの、かなり私的なものを発表する場を編集の限界を考えずに提供したかったのです。

雑誌制作にかかわるメンバーは何人で、どのように制作していますか?

3つのプロジェクト(印刷、オンライン、テレビ)を一緒にする時は、6人と4つの協力スタジオで制作されます。バルセロナのフィルムスタジオであるスーパーメディア、エクストリーム、パリのア・フォーム、サンパウロのザッグがその4つで、他にも世界中から75名を超えるコントリビューターが参加しています。


Art work by Oliver+Stoof

コントリビューターについて教えてください。どのような人が参加していますか?

自分の仕事を他に持っている人達を求めています。コックからグラフィックデザイナー、建築家、詩人、演出家、そしてワインテイスターに至るまで、毎日創作活動に携わっている人達を。アイディアや感情的なステージを表現するプロジェクトに関わる人達や、個人的な環境としてクリエイティブな世界を持っている人達をね。新しく生まれたロジョ“スタート”イシューで協力してくれたたくさんの人達に感謝の気持ちでいっぱいです。コントリビューターは、すばらしいアーティストであると同時に素晴しい人間なのです。私達は、作品はおもしろがったり、楽しむものだと信じていますが、彼等とコラボレートできて正解だったし、とても満足しています。たくさん友達もできましたし。

テーマの「START」は何故このテーマなのでしょう?毎号テーマがあるのでしょうか?

英語とカタロニア語での「スタート」という言葉で遊んでみました。「始まり」というのが英語でのこの言葉の意味で広く知られているけれど、カタロニア語では「もう遅い」という意味なのです。このプロジェクトを本来もっと早くからするべきだったのに、という私達の気持ちも含まれているのです。でも、これは単に赤ちゃんの名前にすぎない。名前はテーマとして使われることもあるけれど、それにこだわるつもりはないです。表現を自由にしたいんです。テーマはあってもしょうがない時がある。次の号は“プラス”というテーマがつけられる予定です。その次は“エクストラ”の予定です。


Art work by Robbf

この雑誌が他のものと違うものにしている部分はどこでしょう?

編集基準がないというところでしょうか。私達はスペースを提供し、コントリビューターが好きなようにする。私達はただ、誰が寄稿していて、時間と労力を注いでいるのかを把握するだけ。特に深く関わることはないです。ロホ“スタート”と、ロホ“エクストラ”を同じスペースと時間で両立させたいです。終わった時を忘れるための1年や数カ月を取り払って、これが新しいとか古いとかいうバリアも無くしたい。私達が求めている質問は、「自分は本当にこれが好きなのか?私に何か訴えてくるものがあるか?」という事です。


Art work by Hombrelopez

ウエブサイトはどのようなものになる予定ですか?

印刷された雑誌と同様、コンテンツを補うために簡単なカバーをつけています。ロジョはクリスタル・ジャーのように中身が見えている、というのが面白いのです。

スペインについてお聞きします、何かホットな動きありますか?

何がホットかって、バルセロナではソナーが終わったばかりですが、いまでもちょっと二日酔いぎみですよ。後はフリーマガジンのサーキットIVや、かっこいいテレビ広告、それと、太陽、ビーチ、その辺にいる素敵な女性とメスティソの人達、そしてメッセージのグローバライゼーション。なにより、素晴しい人々。あ!それにディナータイムの後クラブに変わって夜通しDJプレイを楽しめるレストラン!
いけてないものは、ビッグブラザー(人気テレビ番組)、闘犬、ヘロイン、ETAテロリズム。


Art work by Archikubik

バルセロナでお勧めのバー/カフェ/レストランを教えてください。

モーグ・クラブ(オマーがレジデント)、フォンフォン・バー、サボーンバー・レストラン、カフェ・デル・ソルをはじめとするプラザ・デル・ソルのすべてのテラス、モンド・バー(エアコンが入っている時のみ)、ゼタバー・ショップ、ショージロー・レストラン、ボガ・レストラン、テイラ・レストラン、サルサイタス・レストラン(ディナーの後クラブ22になる)。

日本について何か知っていることはありますか?

そんなに知らないです。行ってみたいですね。シフトは知っています、映画も知っています、テクノロジーが凄いのも知っています。本当に知りたいのは、人。そして、皆どうやって暮らしているのか。もうすぐディストリビューターを探しに行くことになるでしょうね。

最後に今後の予定など。

もう次の事に向けて走り出しています。ロホ・プレス、ウェブとテレビ。クリエイティビティは毎日あちこちに転がっています。未来は、もう現在と一緒。同じ事がただ違う順序で並んでるだけなのです。

ROJO magazine
住所:ros de olano 34 08012 Barcelona, SPAIN
TEL:93 218 5900 Fax: 93 217 3472
revista@revista-rojo.com
www.revista-rojo.com

Text: Taketo Oguchi
Translation: Naoko Ikeno

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