カー・ブート・セール

HAPPENING

ロンドンにもついに春が到来。日光とあられの大降り、雷、稲光、雨という典型的な幕開けとともに、1ヶ月遅れで春がやってきた。


ロンドンっ子達の反応は明白だ。皆一晩のうちに性格を変えてしまうようだ。彼等が興奮してエネルギッシュになっていく様を観察するのは、なかなか面白い。暖かい春の空気には、間違いなくポジティブなバイブがある。嬉しそうな顔つきをしたロンドンっ子達がストリートのあちこちで見られ、僕達もまたそのひとりだ。

では、皆何をしているのか?そして僕達は?公園は別として、皆が一番好きな場所はマーケットだ。規模はまちまちで、ローカルなものからカムデンロックやポートベロ、スピタフィールドのマーケットなど有名なものまで、何百ものマーケットが存在する。個人的には、有名なマーケットよりも、カーブートセールという名で知られる小規模なものの方が好きだ。予期しないことが起こったり、最終的に自分が何を買うか想像もつかないからだ。何か特別に探しているものがある場合には、有名なマーケットの方がいいだろう。でも、カーブートセールの魅力は、同じようなマーケットが他のどこにもないこと。カーブートセールは、不要になったものを車の後部で売りに出す人達で構成される。彼等は手に入るものは何でもマーケットで販売する。

カーブートセールでの店鋪が提供するものは、いたって普通のものばかりだ。掘り出し物を見つけるには、目を光らせていなければならない。つまらないものもあれば、素晴らしいものを見つけることもある。大抵どれもすごく安く買えるが、大規模なマーケットでは、そうもいかない。カーブートセールで売りに出されているものには大抵手ごろな値段が付けられていて、値引きの交渉をする必要がないくらいだ。

何かを探しに出かけた時に必要なものは、運。何も計画せずに出かけて行って、何かを買うことは不可能だ。スーパーやデパートとは違って、それこそがマーケットの魅力なのだ。カーブートセールに集まる人達は皆様々な理由で集まっていて、買い物をしに来る様々な層を見るのもまた面白い。一般の人から古物屋のオーナー、コレクター、ファッションデザイナー、学生などなど。カーブートセールでは皆自由に買い物を楽しむことができ、プレッシャーもない。ただのショッピングではなく、ちょっとした日帰り旅行であり、興味やインスピレーションの源なのだ。

先週末、北ロンドンのカーブートセールに出かけた。学校の庭で開催されたマーケットは、まるで迷路のようだった。アイスクリームのトラックやカフェ、ホットドック、ハンバーガーの屋台、25ペンスの入場料、音楽という典型的なカーブートセールの全要素があり、たった2ポンドで70年代のプリンセス電話を、10ポンドでスライドプロジェクターを、そして7ポンドでロッキング木馬を手に入れることができた。

もしこの時期にロンドンに来る機会がある人は、その雰囲気を楽しんでほしい。

Text: Karl and Yasmeen.
Translation: Mayumi Kaneko

【ボランティアスタッフ募集】翻訳・編集ライターを募集中です。詳細はメールでお問い合わせください。
コントワー・デ・コトニエ公式通販サイト | 2016 SUMMER SALE
ラ・フェリス
MoMA STORE