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ジョナサン・ウェルズ

PEOPLEText: Mayumi Kaneko

今年はどのようなイベントになりそうですか?

今年のツアーは熱狂的なものになることを期待しています。昨年は3作品のデジタル長編フィルムを見ることができたので、デジタルフィルムメイキングに対する意識と可能性がそこから生まれることになるでしょう。

イベントの他に、RESマガジンも発行されていますね。ここではどのようなことをしているのですか?

この雑誌はフェスティバルのスピリットを紙上で捉えるものになっていると思います。フェスティバルのスタッフであるジョン・スカリス(専務取締役)、ジョン・ターク(プロダクションマネージャー)、コリン・メトカーフ(アートディレクター)は、雑誌の制作にも貢献してくれています。

また、フェスティバルと同じく、個人で活躍しているアーティストに注目しています。他のデジタルビデオを扱う雑誌と違って、表紙に製品などではなく人物を掲載しています。

どの号でもフィルムメーカーやブロードキャスト、ウェブデザイナー、ミュージックビデオディレクターなどの動画の可能性を広げている人達の輪郭を描き出しています。

注目しているアーティストを教えてください。

1997年のフェスティバルで「Wood Technology in the Design of Structures」というタイトルの非常に素晴らしいフィルムを制作した、エリック・ヘンリー。

次に1998年に上映した、トミー・パロッタとボブ・サビシトンによる「Roadhead」という作品。このフィルムはアニメドキュメンタリーで、ボブがフィルムを制作するのに使用した彼独自のソフトウェアを描いたものです。

これら2つのフィルムは、それまで使われていたデジタル技術なくしては制作することができなかったフィルムの新しい形を示してくれました。未だにそれらは今までと同じテクノロジーでは定義することができません。これは未来を垣間見ることで、より多くのアーティストがテクノロジーを自分の物にし、誰もが想像もしなかったような方法でそういったツールを使い始めています。

日本についてはどう思いますか?

日本から生み出される新しいデジタルツールやおもちゃにはとてもエキサイトさせられます。もっとエキサイティングなのは、フィルムメーカーやアーティストがこれまで予想もできなかったような方法でどのようにそれらのツールを使うかということを考えることです。トーマス・ヴィンターバーグがソニーのワンチップのビデオカメラで長編フィルムを撮影し、それを35ミリフィルムに書き換えてカンヌ映画祭で賞を取ることをソニーの誰が想像できたでしょう?

東京でRESフェストを開催することができるのを楽しみにしています。(子供の頃に父が東京に住んでいて、何度か行ったことがあります。)また、RESフェストで斬新な日本のデジタルフィルム作品を見るのが楽しみです。

RESフェストは今後どのようになって行くのでしょうか。

2年前にはデジタルフィルムメイキングという言葉を聞いたことがある人はごく少数しかいませんでした。今後2年間のうちに、多くのフィルムフェスティバルがフィルムを上映するのにデジタル映写を採用し始めるようになることを期待しています。

RES
住所:109 Minna St., Suite 390, San Francisco, CA 94105
TEL:+1 415 437 2686
submit@resfest.com
https://www.resfest.com

Text: Mayumi Kaneko

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鈴木将弘
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