ヒルマ・アフ・クリント展
抽象絵画の先駆者、ヒルマ・アフ・クリント(1862–1944年)のアジア初となる大回顧展が、東京国立近代美術館で、2025年3月4日から6月15日にかけて開催される。
スウェーデン出身の画家ヒルマ・アフ・クリントは、ワシリー・カンディンスキーやピート・モンドリアンら同時代のアーティストに先駆け、抽象絵画を創案した画家として近年再評価が高まっている。彼女の残した1,000点を超える作品群は、長らく一般に公開することは無かった。死後20年経つまで作品を公開しないように遺言を残していたこともあり、1980年代以降、ようやくいくつかの展覧会で紹介が始まり、21世紀に入ると、その存在は一挙に世界的なものとなる。
本展では、高さ3mを超える10点組の絵画《10の最大物》(1907年)をはじめ、すべて初来日となる作品約140点が出品。代表的作品群《神殿のための絵画》(1906–1915年)を中心に、画家が残した資料や、同時代の神秘主義思想や女性運動といった多様な制作の源の紹介をまじえ、5章立ての構成により画業の全貌が明らかになる。
ヒルマ・アフ・クリント展
会期:2025年3月4日(火)~6月15日(日)
開館時間:10:00~17:00(金・土曜日は20:00まで)
休館日:月曜日(ただし3月31日、5月5日は開館)、5月7日(水)
会場:東京国立近代美術館
住所:東京都千代田区北の丸公園3-1
TEL:050-5541-8600(ハローダイヤル)
https://art.nikkei.com/hilmaafklint/
Text: Editor
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