松浦章博 個展「色彩とフォルムとエロティシズム」
NEWSText: Ayumi Yakura
クロスホテル札幌とクラークギャラリー+SHIFTのコラボレーションで展示を行う「まちなかアート・クロス・エディション」の第27弾として、『ヨーロッパ美術と日本の禅との融合』を長年追求している札幌在住の画家・松浦章博が、美術館建築と人物のポーズを描いた二つの近作シリーズからなる個展が、クロスホテル札幌の2階フロアにて1月17日から3月31日まで開催される。
70年代より、古典から現代に至るまで幅広い芸術の研究に取り組んでいる松浦章博は、その成果を、画家として国内外の風景を主なモチーフとした油彩画に集約し発表してきた。本展を構成する二つの作品シリーズは、ピカソとブラックによる芸術運動「キュービズム」の研究に基づき、絵画を構成する五つの要素「色・フォルム・線・構図・マチエール」を極限まで調和させ、平面化しながらも彫刻的ボリュームを感じさせる事をテーマに描かれた。
メインとして展示される「ミュージアム・シリーズ」は、近代建築の巨匠であるフランク・ゲーリーなどが手がけた、スペインの「グッゲンハイム美術館」や、パリの「フォンダシオン・ルイ・ヴィトン」など意匠的な美術館建築を、現地に赴いてスケッチした後、札幌のアトリエで瞑想を行い、「色彩」と「フォルム」をさらに純化させた作品だ。同時に、人体をモチーフとした新作「ポーズ・シリーズ」を展覧する事により、松浦氏の『建築物でも人体でも美しいフォルムの中には必ずエロティシズムがある』との考えから生み出されたフォルムに共通する、記憶に焼きつくほど印象的な美しさを、より強く感じられる事だろう。
MACHINAKA ART-X_edition vol.27
松浦章博 個展「色彩とフォルムとエロティシズム」
会期:2018年1月17日(水)~3月31日(土)
会場:クロスホテル札幌 ロビー・ミートラウンジ
住所:札幌市中央区北2西2
主催:クロスホテル札幌(企画課 011-272-0051)
キュレーション:クラークギャラリー+SHIFT
協力:まちなかアート
https://www.crosshotel.com/sapporo/
Text: Ayumi Yakura